東京大学の災害対策エグゼクティブプログラム(DSEP)
東京大学大学院情報学環は、2026年度の社会人向け「災害対策エグゼクティブプログラム(DSEP)」の受講生を募集しています。このプログラムは、自然災害やサイバー攻撃、地政学的リスクなど多様な脅威に対応できるリーダーを育成することを目的としています。
プログラムの概要
DSEPは、災害時に求められる意思決定力やレジリエンス能力を学ぶための全国初の取り組みとして注目されています。このプログラムでは、理論と実務を両方からアプローチし、受講者は様々なリスクに対応するための知識とスキルを身に付けます。
このプログラムは、医学部以外では初めての履修証明プログラムであり、既に在籍する受講生からの推薦制度も取り入れています。これにより、受講生同士の連携を高め、異なる分野での協力によるネットワーク構築を促進します。
対象者と学習内容
受講対象は社会人で、特に経営者や組織のトップマネジメント層を想定しています。受講者は、60時間にわたるカリキュラムを通じて、リスクおよびレジリエンスに関する専門知識を学びます。また、受講者は独自の研究テーマを設定し、研究活動や成果発表を行うことで、自らの理解を深めることが求められます。
講義および受講形式
講義はオンライン(Zoom)と対面形式を組み合わせて行われます。完全オンラインによる取り組みも可能ですが、対面での交流を重視しています。各講義に提出するレポートや研究論文の執筆、年度末の修了発表会での発表が修了要件となります。
カリキュラム内容
プログラムのカリキュラムは、自然科学と社会科学を基盤に構築されており、サイバー犯罪や法医学、組織危機管理といった多岐にわたるテーマが扱われます。このような幅広い研究を通じて、受講者は冒頭からケーススタディを通じて実際の事例分析を行い、個々の業務にどのように適用可能かを探索します。
受講者の多様性
これまでに受講した第1期生と第2期生は、経営者や医師、弁護士、政治家など多彩なバックグラウンドを持つ方々が参加しており、年々国際性や多様性が高まっています。第1期生の中には上場企業の経営者も多く参加し、女性の参加率も向上しています。この内容の多様化により、他大学や研究機関からも注目を集めている状況です。
今後の展望
DSEPは、災害多発時代において必要とされるリーダーを育成することを継続して行い、将来的には「大学院レジリエンスマネジメント研究コース」の設立や、関連する資格との連携を目指しています。このプログラムは、東京大学が持つ知識を社会に還元し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一環として進化し続けることでしょう。
申し込み方法とお問い合わせ
DSEPに興味のある方は、詳細情報を以下のURLから確認してみてください。受講希望者は面接を通じて選考されます。お問い合わせは、東京大学大学院情報学環の沼田准教授まで。
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メール:
[email protected]
このプログラムに参加することで、あなたも災害対策の最前線に立つリーダーへと成長できるチャンスを手に入れましょう。