日揮の宇宙関連
2025-06-24 12:01:29

日揮ホールディングスが民間ロケット設備新設プロジェクトを受注

日揮ホールディングス、民間ロケット設備新設プロジェクト受注



日揮ホールディングス株式会社は、国内のEPC事業を行う日揮株式会社が、ロケット開発のスタートアップ企業であるインターステラテクノロジズ株式会社(IST)から新たなプロジェクトを受注したことを発表しました。

プロジェクトの背景


このプロジェクトでは、北海道広尾郡大樹町において、ロケット試験や燃料設備を新設します。在来の技術力を駆使し、ISTが開発中の新型ロケット「ZERO」の打ち上げに必要な基盤設備を構築します。このロケットは、液化バイオメタンを燃料とし、最大衛星重量1,000kg級の打ち上げを実現することが期待されています。

大樹町は、商業宇宙港「北海道スペースポート」を抱え、人工衛星打ち上げ用の新発射場「Launch Complex 1(LC1)」の整備を進めており、ISTはその優先事業者に選定されています。日揮はこのプロジェクトを通じて、未来の宇宙開発に貢献する決意を持っています。

プロジェクトの内容


本プロジェクトには以下の設備が含まれます:
  • - 液化窒素空調設備
  • - 液化メタン処理設備
  • - 液化メタンおよび液化酸素の貯蔵設備
  • - 防災用貯水槽や電源・通信設備等の設計・機材調達・建設工事

これにより、ISTが開発する新型ロケット「ZERO」の運用を支えるための重要な役割を果たすことになるでしょう。受注金額は公表されていませんが、日揮グループの豊富な実績が評価された結果と見られています。

宇宙開発に向けた日揮の取り組み


日揮グループは、宇宙開発についても幅広く手掛けています。2020年には月面における燃料供給プラントの検討を始め、JAXAとの協力のもと、様々なプロジェクトが進められています。特に、月面推薬生成プラントの構想に関連した取り組みは注目を集めています。

今後の取り組みとしては、月面における実証プラントの概念検討や、2030年に向けたさらなる技術開発が進行しています。また、JAXAの競争入札事業への参加を通じて、ローバー開発などの宇宙関連プロジェクトにも関わっています。

インターステラテクノロジズの役割


ISTは「誰もが宇宙に手が届く未来」というビジョンを掲げ、2013年に設立されたスタートアップ企業です。彼らは、世界で初めて民間ロケットに液化バイオメタンを使用し、日本の民間宇宙輸送の第一人者としての地位を確立しています。ISTの今回のプロジェクトも、民間企業としての宇宙開発における新たな挑戦として注目されています。

まとめ


日揮ホールディングスがインターステラテクノロジズとの協力を通じて、北海道における新たなロケット試験・燃料設備プロジェクトを推進することは、未来の宇宙開発に向けた重要な一歩となるでしょう。日揮はエンジニアリング技術やプロジェクト遂行能力を駆使し、持続的な宇宙活動の実現に寄与する意向を示しています。今後の進展に注目が集まります。


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