高校生が挑む！横浜市場での課題解決プロジェクトが始動

一般社団法人海と食文化フォーラムが新たに立ち上げた「高校生×水産市場プロジェクト」は、地域経済と食文化の持続可能な発展を目指す取り組みです。このプロジェクトは、地域に根ざした活動を行う高校生たちを中心に据え、市場の課題解決やそのポテンシャルを引き出すための具体的なアクションを促進します。

プロジェクトの背景

この取り組みは、未来の海を美しく保つために、次世代に向けて具体的な行動を喚起することを目的としており、また、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環でもあります。高校生が新しい視点で市場の問題に取り組むことで、地域社会との結びつきを強化し、食文化の発展に寄与することを目指しています。

初回フィールドワーク

プロジェクトは、2024年12月7日（土）に横浜市中央卸売市場にて初回のフィールドワークを行いました。この日は、法政大学国際高等学校「エコアクションプロジェクト」のメンバー6名が、坪倉商店の坪倉良和さんの案内のもと、市場全体を見学しました。

実施内容

見学内容は多岐にわたり、魚を保存するための冷蔵・冷凍庫や水槽、さらには仕入れられたマグロの捌き方など、実際の市場の動きに触れる貴重な体験ができました。参加した高校生たちは、「高齢化や地球温暖化については知っていたが、実際に現場で感じるのは初めて」と驚きを隠せない様子でした。

学ぶ機会として

フィールドワーク後には、現在市場が抱える課題についてのディスカッションが行われ、高校生たちは「自分たちには何ができるのか」を議論しました。そこで出た意見には、「市場を知る機会がそもそもなかったので、周囲に知るきっかけを作っていきたい」といった素直な感想もありました。また、加工食品の試食では、「美味しい！」と声をあげる場面もありました。

今後の展望

2024年度には更にプログラムが進行し、高校生たちが主体的に取り組む力を養うために、意見交換を重ねながらプロジェクトの内容を構築していきます。市場の現場を通じて見えた問題や可能性を基に、施策案の考案が進められる予定です。

参加者募集

このプロジェクトでは、今後の活動に参加する高校生や団体を募集中です。興味のある方は、所定の申込フォームからぜひご応募ください。締切は2025年1月31日（金）18:00です。対象は都内近郊の高校1〜2年生で、月に1〜2回の横浜市中央卸売市場へのフィールドワークへの参加が求められます。詳しい内容やお問合せについては、一般社団法人海と食文化フォーラムまでご連絡ください。