アンリツがDEWETRONの全株式を取得し子会社化を決定
アンリツ、DEWETRONを子会社化
2025年4月、アンリツ株式会社はオーストリアのDEWETRON GmbHの全株式を取得することが決定されました。この子会社化は、電力測定およびデータ収集の分野において、新たな展開を目指すものです。
DEWETRON GmbHとは?
DEWETRONは1989年に設立され、電力計測器やデータ分析機器を専門的に提供しています。本社はオーストリアのグランバッハに位置し、さまざまな物理量を高精度に解析する機器を取り扱っています。自動車、航空宇宙、再生可能エネルギー、工業など多岐にわたるニーズに応えるトータルソリューションを展開しているのが特徴です。
株式取得の背景
アンリツは、中期経営計画GLP2026において、電気自動車(EV)や電池関連事業に焦点を当てる計画を掲げています。その一環として、DEWETRONを傘下に迎えることで、持続可能なエネルギー社会の実現に向け、さらなる成長を目指す方針を打ち出しています。
DEWETRONは、特に高い精度を求める分野において、わずかな電力損失を計測するシステムを提供しており、これにより社会の省エネ化や再生可能エネルギーへの移行のサポートを行います。
アンリツの戦略とDEWETRONの役割
DEWETRONの技術をアンリツグループに取り入れることで、高砂製作所の大容量電源や充放電試験装置とのシナジーが期待されています。これにより、カーボンニュートラル社会の実現に貢献し、EV/PHVや再生可能エネルギーに関するニーズに的確に応えていく計画です。
株式取得は、関連規制当局からの承認を経て完了する予定で、これによってアンリツはさらなる成長を果たすことが期待されます。
DEWETRONの今後
DEWETRONにとっても、今回の子会社化は新たなスタートを切る機会となります。今後、アンリツの広範なネットワークとリソースを活用することで、技術革新や新たな製品開発が進展することでしょう。
このように、DEWETRONの技術を通じて、アンリツはクリーンエネルギー社会の実現に寄与していくとともに、顧客の期待に応える製品やサービスの提供を継続的に目指していきます。これからの展開に注目です。