海と都市の循環モデル
2026-05-15 15:45:19

海と都市をつなぐ!神奈川県で進化するカーボン循環モデル

神奈川県の新たなブルーカーボンの循環モデル



近年、環境問題が深刻化する中、海洋の健康を保つための新たな取り組みが注目されています。その一環として、株式会社ドリブンテクノロジーズが神奈川県内の海域で創出されたブルークレジットを取得したことが話題です。この取り組みは、製造業の生産活動と海洋環境の再生を結びつけ、持続可能な環境価値を循環させる新しいモデルを導入するものです。

背景:藻場とブルーカーボンの重要性



藻場や海草は、CO₂を吸収・貯留する能力を持つため、「ブルーカーボン生態系」としてますます重要視されています。しかし、海水温の上昇や海洋の栄養不足、さらには藻食生物の増加が影響して、神奈川県の海域でも藻場が衰退しています。この状況を打開するために、藻場の再生は急務であり、そのCO₂吸収量を適切に測定して評価する仕組みが求められています。

そこで、神奈川県は従来の潜水士による測定方法に代わり、自律航行する水中ドローンとAI技術を駆使した藻場モニタリング手法を開発。この新技術により、CO₂吸収量が初めてJブルークレジットとして認証されることになりました。このような革新技術によって、ブルーカーボンの価値が広く認識され、さまざまなプロジェクトで活用されることが期待されています。

ブルークレジット購入の詳細



ドリブンテクノロジーズが取得したブルークレジットは、江の島や城ヶ島周辺の海域での藻場保全と再生により生まれたCO₂の環境価値です。具体的には、城ヶ島海域からは11.1トン、江の島からは8.6トンのCO₂を吸収した価値を合計で19.7トンのクレジットとして取得。このクレジットは、同社が行う事業活動に伴うCO₂排出量のオフセットとして利用されるほか、2026年に横浜市桜木町に新しく開設予定のオフィスの運営にも活用される予定です。

そのオフィスは、異なる分野の専門家が集まり、共創やイノベーションを生むための拠点と位置付けられており、そこにおけるCO₂排出量は、このブルークレジットで実質的に100%オフセットできる見込みです。

製造業×ブルーカーボンへの取り組みの重要性



IJTTグループは、製造業のプロセスで発生する副産物の有効活用に取り組んできましたが、近年はその活動を海洋分野にも広げています。神奈川県内では、産学官の連携に基づく藻場再生の実証事業を進めており、製造過程で出た鉱さいを使った海洋資材の開発や、藻類の成長を促進する技術の実験が行われています。

今回のクレジット購入は、これらの取り組みと連携しており、次のような循環型の価値創出モデルを実現します:

「製造業の副産物活用」→「藻場再生」→「CO₂吸収」→「クレジット化」→「事業で活用」

今後の展望



今後は、実証事業を通じて生まれる環境価値をさらにクレジット化し、地域内でのブルーカーボン循環モデルの構築を目指します。このモデルを通じて、排出削減と自然資本の再生の両立を図り、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

県からの支持



神奈川県 政策局いのち・未来戦略本部室の穂積克宏様は、「県内海域で創出されたブルーカーボンの取り組みは先進的で、藻場の再生を促進し、ブルークレジットの流通が進むことで持続可能な海洋環境の実現につながることが期待されます」とエンドースメントを寄せられています。

会社概要



株式会社ドリブンテクノロジーズは、IJTTグループ内で新規事業創出を担う企業であり、製造業と外部パートナーシップを組み合わせて、環境・エネルギー・資源循環に関する新たな事業開発に注力しています。2026年6月には新たな拠点を横浜市に開設し、様々な分野からの知見を集めた協創・イノベーションの場を提供します。詳細については公式サイトで今後発表される予定です。


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