UNIDOと東京大学の協働によるAYSEPプログラムの概要
国際連合工業開発機関(UNIDO)東京事務所と東京大学が共同で実施している「UNIDO × UTokyo Africa Youth Social Entrepreneurship Programme(AYSEP)」が注目を集めています。このプログラムは、アフリカの社会課題解決に貢献するため、若者が起業に挑戦する支援を行うことを目的としています。2024年10月から始まり、2025年に実施されたケニアでの現地研修を経て、2025年8月19日に国連大学でその成果を発表するピッチイベントが開催されました。
プログラムの構成と目的
AYSEPは、事前研修、現地研修、帰国後のフォローアップから成る一貫した教育プログラムです。参加者は東京大学から選抜された10名の学部生や大学院生で、彼らはアフリカに関心を持つ学生たちです。プログラムを通じて、彼らはアフリカの現状を理解し、実践的なビジネスプランの構築に取り組みます。
事前研修では、アフリカビジネスの基礎を学び、出発前に必要な知識を身につけることを目指しました。これにはPESTEL分析やリーンキャンバスを用いた事業計画の作成が含まれます。
ケニアでの現地研修
2025年3月に行われたケニアの現地研修では、参加学生は自身の興味に基づいて企業訪問やフィールド視察を行い、現地の企業やユーザーへのヒアリングを通じてアフリカ特有の課題を深く理解しました。このプロセスで得た情報を基に、彼らは具体的なビジネスプランを策定しました。アクセルアフリカはこの活動に関して、現地の調整やビジネスプランのブラッシュアップを支援しました。
帰国後のフォローアップ
研修後も継続的に学生たちのメンタリングを行い、彼らがアフリカ関連のネットワークを拡大していくためのサポートをしています。さらに、彼らはピッチイベントに向けてビジネスプランを完成度を高めながら取り組みました。
ピッチイベントの成果
2025年8月19日に行われたピッチイベントでは、参加した9名の学生が自身のビジネスアイデアを発表しました。その内容は、環境問題への対処やポータブル浄水器の開発、AI人材の育成、地熱発電の効率化、オンライン医療、EVモビリティなど、幅広い社会課題の解決を目指すものです。コメンテーターたちからは「現地の状況を深く理解した質の高い提案だった」との高評価が寄せられ、UNIDOのアドバイザーからも「自国でもぜひ実現してほしい」といった意見が続出しました。
今後の展望と協業の募集
このプログラムは、次代を担う人材の育成にとどまらず、実践的なビジネス創出にも貢献しています。アクセルアフリカはこの経験とノウハウをもとに、さらなる協業パートナーの募集を開始しています。大学、企業、自治体などとの協力を通じて、アフリカを舞台とした新たな共創プログラムの拡充を目指しています。
アクセルアフリカは、経験豊富なメンターを揃え、教育や事業開発に関する支援を一貫して提供しています。国際教育や市場探索、人材育成に関心をお持ちの方で、アフリカ市場進出を考えている方はぜひ、私たちにご連絡ください。