プラスチックごみの見える化に向けた挑戦
横浜市は2030年を見据え、カーボンハーフ社会の実現に向けた取り組みを進めています。その中でも特に重要視されているのが、焼却処理されるごみに含まれるプラスチックごみの可視化です。実は、横浜市が抱える温室効果ガスの約40%が、実際のごみ処理から発生していると言われており、これは年間約33.2万トンにも及びます。特に焼却処理に含まれるルール違反のプラスチックごみは全体の約35%を占めており、これが排出量増加の大きな要因として浮き彫りになっています。
課題と現状
現在、プラスチックごみの実態は、主に「組成調査」と「搬入物検査」によって把握されています。しかし、これらの調査は人の手作業で行われるため、その頻度には限界があり、地域ごとの詳細なデータが得にくいのが現状です。また、搬入物検査においてはごみ袋の外観を確認するのみで、中身の詳細な把握には時間がかかるため、迅速な対応が難しい状況にあります。このような背景から、市民や事業者への啓発や指導が遅れることが多く、課題解決が求められています。
アイデア募集の詳細
そこで、「YOKOHAMA Hack!」では、プラスチックごみを可視化するための新しいアイデアを広く募集しています。応募のテーマは「ごみ組成(特にプラスチック)の可視化」で、AIや画像処理技術、赤外線、X線などのデジタル技術を用いて、プラスチックごみを検知できる仕組みを提案してほしいと考えています。
特に、今回の募集では「ごみ袋の外観」または「ごみ袋の中身を広げた状態」を基に、プラスチックごみの混入検出ができる技術が求められています。この技術が実現すれば、将来的には全てのごみ組成を収集し、搬入時にその内容を可視化することで、市民や事業者への啓発や政策判断に直結することが期待されます。
募集対象と期間
- - 対象テーマ: ごみ組成の可視化(特にプラスチック)
- - 募集期間: 令和7年度の10月27日(月)から12月1日(月)まで
応募されたアイデアについては、ヒアリングや意見交換の場が設けられ、必要に応じて実証実験の実施も検討されます。興味がある方は、「YOKOHAMA Hack!」の公式ウェブサイトをチェックし、詳細を確認の上、ぜひご応募ください。
公式ウェブサイトはこちら
未来をつくる YOKOHAMA Hack!
「YOKOHAMA Hack!」は、行政が抱える課題と、民間の持つデジタル技術を組み合わせるオープンプラットフォームです。課題の解決を目指し、誰もが参加できる場を提供し、横浜の未来を共に築いていくことを目指しています。プラスチックごみの可視化だけでなく、環境問題全般に関するアイデアも大歓迎です。
お問い合わせ
ごみの可視化に関する問い合せは、資源循環局政策調整課の澤田亮仁まで。電話番号: 045-671-4567
デジタルハックに関するお問い合わせはデジタル統括本部デジタル・デザイン室の洲崎正晴まで。電話番号: 045-671-4761
地域の未来のために、あなたのアイデアを活かしませんか?