川崎臨海部の水素エネルギー新時代に向けたパイプライン設計契約

川崎臨海部の水素エネルギー革新

2025年9月2日、日本水素エネルギー株式会社（JSE）とJFEエンジニアリング株式会社が、川崎臨海部での水素パイプラインの基本設計契約（FEED）を締結しました。このプロジェクトは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）のグリーンイノベーション基金事業の一環として、持続可能な水素供給体制の構築を目指しています。

水素供給の新拠点、川崎LH2ターミナル

本契約の内容では、川崎臨海部に位置するJSEの川崎LH2ターミナルへ国内で製造された水素を供給するためのパイプラインの設計が行われます。このターミナルは、液化水素の受け入れや貯蔵、供給を担う重要な施設となる予定です。

このパイプラインは、将来的には外国から輸入された液化水素を気化させ、それを川崎臨海部の需要家に届けるための基盤となります。水素は、需要に応じて電気や蒸気に変換され、様々な形態で利用されます。

先進技術でつくる高圧水素パイプライン

JFEエンジニアリングは、多様なプロジェクトにおける実績をもとに、水素の大量輸送を可能にする国内初の高圧水素パイプラインの設計に挑みます。両社は、このプロジェクトを通じて、川崎臨海部から日本全体のカーボンニュートラル社会に貢献していくことを目指しています。

水素エネルギーの未来

水素エネルギーは、持続可能な発展を促進する鍵となる技術です。今回のプロジェクトは、川崎地域を新たな水素エネルギーの拠点として育て上げるための重要なステップです。水素パイプラインの完成により、日本国内でのエネルギー自給体制の強化や、再生可能エネルギーの導入促進が期待されています。

今後も、環境負荷を抑えたエネルギーの供給が実現されることにより、川崎臨海部が環境技術の最前線として注目されることでしょう。両社の新たな試みに、私たちの未来が大いに期待されます。