岡山大学が日本語教育を強化、登録教員養成機関に認定される

岡山大学が新たに登録日本語教員養成機関に

国立大学法人岡山大学（岡山市北区、学長：那須保友）は、教育推進機構が提供する副専攻コースの日本語教育コースが、文部科学大臣からの登録を受け、正式に「登録実践研修機関」および「登録日本語教員養成機関」として認定されました。この認定により、日本語教育を担う教員の育成に向けた一歩が踏み出されます。

目的と背景

近年、在留外国人の増加に伴い、日本語教育の重要性が高まっています。これを受けて2023年5月に制定された「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための法律」では、日本語教育機関の認定制度が新たに始まりました。この法律は、日本語教育機関を認定するとともに、登録日本語教員が指導を行える仕組みを整えるものです。また、日本語を学んでいる外国人が必要な日本語能力を向上させるための教育の質を保証することも目的としています。

新制度の具体的内容

登録日本語教員になるためには、まずは日本語教員試験を通過し、その後、登録実践研修機関で行われる実践研修を修了する必要があります。岡山大学の日本語教育コースを修了することで、令和7年度以降に入学した学生や令和8年度以降の科目等履修生は、日本語教員試験における基礎試験と実践研修の免除が受けられます。これにより、より多くの学生が登録日本語教員資格を取得しやすくなります。

今後の展望

今回の認定により、岡山大学は地域の日本語教育において重要な役割を果たすことが期待されています。未来を見据えた教育制度を整備し、質の高い日本語教育を提供することで、さまざまな国からの留学生を受け入れ、彼らの日本語能力の向上に寄与することを目标としています。

また、岡山大学の教育推進機構が、日本語教育に関する研究や実践をさらに進めることにより、日本語教育の発展に貢献することが期待されます。これにより、日本語を通じて異文化交流が進み、国際理解の促進にも寄与すると考えられています。