若者と目指すUHC
2025-08-21 16:23:45

2030年に向けたUHC達成を目指す若者たちの熱い議論

2030年に向けたUHC達成を目指す若者たちの熱い議論



2025年8月20日、水曜日。神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の公式テーマ別イベントが活気に満ちた雰囲気の中で行われました。このイベントは一般社団法人NTDs Youthの会が主催し、厚生労働省や世界保健機関(WHO)、Gaviワクチンアライアンスなどの専門家、さらには日本とアフリカ諸国の若者たちが参加し、グローバルヘルスの未来について意見を交わしました。

開会挨拶:井筒将斗氏の期待


開会挨拶を行った井筒将斗国際保健管理官は、グローバルヘルスの変革の時代において、次世代の関与がこれまで以上に重要であると力強く伝えました。彼は、「日本政府は『誰一人取り残さない』という理念のもと、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成を目指している」とし、特にNTDs(熱帯病)の対策や研究開発の支援を通じて国際社会に貢献していることを強調しました。このイベントを機に若い世代が国際機関と共にUHC推進を進める契機となることを期待していました。

第1部:ショートトークの内容


イベントはまずショートトークから始まり、4名の講演者がそれぞれの視点を提供しました。
  • - ミカ・S・ンダイジガ氏(WHOアフリカ地域事務局)は、「NTDsは過去の病気ではない。若者の力が国際的な取り組みの進展を推進する」と述べました。
  • - ノエル・アワ氏(Global Alliance for NTDs Elimination, ケニア)は若者のリーダーシップを称賛し、持続可能な活動のためには国家計画の中での予算の確保が不可欠であると指摘しました。
  • - ヨナ・ンガザ氏(One Health Society, タンザニア)は、アフリカの60%を占める若者の力がNTDsの克服には重要であると強調しました。
  • - 梅木真実氏(NTDs Youthの会, 日本)は、日本の経験を基に、若者が主体的に声を上げるべき時が来たと語りました。これらの多様な意見は、参加者に次世代の重要性を説得力を持って伝えました。

第二部:パネルディスカッション


ショートトークに続いて行われたパネルディスカッションでは、さらに深い議論が展開され、Gaviのマリアンジュ・サラカ=ヤオ氏も登壇。テーマは「国の主体性」と「若者の関与」で、それぞれが意見を交わしながら、具体的な行動計画に向けた草案が形作られていきました。

次の行動に向けた提案


イベントの終わりには、参加者たちによる投票を経て三つの行動提案がまとめられました。
1. オンラインフォーラム「NTDの国際展開」
2. NTDユースワールドカップ
3. タッチ10Kチャレンジ – NTDスプリント

これにより、10カ国から20名以上が取り組みに参加を表明しており、さらなる拡大が期待されています。若者たちが示した情熱と行動力が、UHCの実現へ向けた新たなステップとなることでしょう。彼らの活躍から目が離せません!


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