鎧が語る夢の世界
2025-07-24 15:31:29

彫刻の森美術館で展覧中の「野口哲哉鎧を着て見る夢」-人間と鎧の関係を探るアート体験-

彫刻の森美術館で展覧中の「野口哲哉鎧を着て見る夢」



彫刻の森美術館では、令和5年7月19日から2026年1月12日まで、現代美術作家・野口哲哉氏の展覧会「鎧を着て見る夢 –ARMOURED DREAMER–」が開催されています。展示テーマは、「鎧と人間」。本展では、野口が手がけた76点の作品が展示され、その中には新作も含まれています。

展覧会の概要



本展は、野口のアートを通じて文明社会や人間の本質に迫る内容となっており、来場者は自由に美術館内を回遊しながら作品を楽しむことができます。開幕前日には、特別なプレビューイベントが行われ、野口自身が展覧会のビジョンを語りました。また、初日にはアーティスト・トークも実施され、来場者は野口が作品の意図や制作過程を直接聞く貴重な機会を持ちました。

展示には、1969年の彫刻の森美術館の誕生当初の要素が生かされ、自然の中でアートが共生する美しい空間が整えられています。
展示された作品は、樹脂やアクリルといった現代的な素材で作られ、一見古びた印象を与える中に、野口の独自の視点が込められています。これにより、見る人の想像力が刺激され、時代を超えた人間の姿が肯定的に描かれています。

主な見どころ



  • - 新作と初期代表作76点の公開: 初期の名作から最新作までが一堂に会し、野口の進化を感じることができます。
  • - 大型個展としての影響: 3年ぶりとなる野口の大規模な個展は、現代美術の魅力を再確認させてくれます。
  • - 新作の公開: 展覧会のために制作された新作は、観る人に新たな体験を提供します。また、10月にはデジタル技術を活用した新作が追加される予定です。

展示室の詳細



本館ギャラリー内の展示は、野口の作品が生み出す物語を感じながら回遊できる構成になっています。各展示室では、作品が物理的空間として融合し、来場者はアートが自然とどのように調和するかを体感できます。彫刻が息づく野外展示空間での実験的な展示方法が、新しい鑑賞の視点を提供しています。

展示室ごとに異なる作品が配置され、美術館の外に広がる自然との調和を体現しているのも本展の魅力です。視覚的な興奮と共に、アートがもたらす思索を誘うさまざまな作品が訪れる人々を待っています。

アーティスト・メッセージ



野口哲哉は彼の作品に込められた思いを、「鎧と人間」というテーマを手がかりに、多様な形へと表現してきたと語っています。「武将を飾る装束としての鎧ではなく、人間が自己を守るためのプロダクトとしての鎧を捉えたい」との思いから、彼は人間性や社会の多様性に目を向け、観る者の感情に訴えかける作品を生み出してきました。

野口のアートが内包する孤独や喜び、または矛盾を、来館者がどう感じるのか、ぜひ実際に彼の作品に触れていただきたいと思います。彼が描くアートの中に、誰もが共感できるような人間の物語が存在するのです。

展覧会情報



  • - 開催期間: 2025年7月19日(土)~ 2026年1月12日(月・祝)
  • - 会場: 彫刻の森美術館 本館ギャラリー
  • - 営業時間: 9:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
  • - 料金: 大人2,000円、大学・高校生1,600円、中学・小学生800円
  • - 休館日: 年中無休
  • - 詳細情報: 彫刻の森美術館公式ホームページ

高らかに響くアートの世界へ、どうぞ足を運んでみてはいかがでしょうか。彫刻の森での美しい体験が、あなたの心に響くことでしょう。


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