横浜市が推進するテック系スタートアップの新たな可能性
神奈川県横浜市で、新しいスマート整理券サービス「Quickry」を展開するQuickry株式会社が、横浜市経済局の「令和7年度 テック系スタートアップ実証実験等支援助成」に選ばれたことを発表しました。この実証実験は、2025年9月から11月にかけて行われ、横浜市内の飲食店や観光施設で行列の可視化を通じて、混雑の緩和や地域回遊の促進を目指します。
Quickryの背景
近年、飲食業や観光業では、ピーク時の行列や混雑が大きな問題となっています。これに伴う機会損失や人手不足、近隣トラブルといった課題に対抗するため、Quickryは次のようなSaaS型プロダクトを提供しています。
1.
Webで発券可能なスマート整理券
2.
待ち時間を短縮できる優先案内券
3.
待機中に地域情報や広告を表示する機能
このサービスにより、店舗オペレーションが効率化され、来客者の待ち時間を有意義なものに変えることが可能になります。
実証実験の目的
実証実験では、以下の3つのポイントに焦点を当てて評価を行います。
1.
整理券・優先案内機能の利用状況
来店前にスマホで取得できる「遠隔整理券」と「優先案内機能」の利用率と、実際に店舗に来た顧客の到達率を測定します。
2.
店舗業務の効率化とUX評価
スタッフの負担や順番管理を軽減し、来店者の満足度や待機ストレスをアンケートを通じて評価します。これらのデータによる業務効率や顧客満足度への影響を検証します。
3.
情報発信の効果分析
待機画面に広告や周辺施設の情報を表示し、どれだけの人が情報を見たり、クリックしたり、実際に来店したかを測定します。これにより、行列を「情報発信のタッチポイント」として活用し、新たに地域の魅力を伝える手段を探ります。
支援内容
横浜市からの支援として、試作品の開発費、広告費、人件費などに対する助成金が提供されます。また、実証フィールドの調整や導入企業とのマッチング、技術アドバイスなどの伴走支援も行われます。
今後の展望
実証実験から得られたデータを基に、Quickryは以下のような展開を計画しています。
- - 店舗オペレーション向けUXの標準化
- - 業種別の導入モデルや営業資料の整備
- - 商業施設や自治体との連携事例の構築
- - 地域回遊を促す「行列の価値化」モデルの展開
Quickryについて
Quickryは、スマートフォンから整理券を発券し、待ち時間を快適に過ごせるクラウド型の順番管理サービスです。広告表示機能や繰り上げ案内券も備えており、店舗の収益向上を支援しつつ、地域の活性化を図ります。
お問い合わせ
Quickryに関する問合せは、以下の連絡先までお願いいたします。
Quickry株式会社広報担当:坪井勇介
Email:
[email protected]
横浜市の地域活性化に向けて、Quickryはさらなる進化を遂げることでしょう。皆様もこの新サービスにぜひご注目ください。