中村研究員の受賞
2026-05-12 12:58:33

ポーラ化成工業 中村研究員が感性工学会で優秀発表賞受賞

ポーラ化成工業の中村研究員、感性工学会で受賞



ポーラ・オルビスグループに属するポーラ化成工業の中村萌研究員が、日本感性工学会の第21回春季大会にて優秀発表賞を受賞しました。彼女の研究は、消費者が感じる「触り心地」を自然な言葉で表現し、それを物性データと結びつける新たな手法を提案したことが評価されたものです。現在、中村研究員はこの手法を化粧品設計に応用する取り組みを進めています。

受賞演題の概要



「自由記述データに基づく触覚印象と物理的特徴の対照学習―触りごこちを伝える『自由なことば』を設計につなぐ―」が受賞演題です。この研究では、消費者が触り心地をどのように表現しているのかを探り、それを基にした定量的な分析方法を確立しました。生活者が使う自然な言葉での表現を数値化することで、製品設計への反映が容易になることが期待されています。

研究の背景



触り心地は、化粧品を含む多くの製品において欠かせない要素です。消費者はその印象を「雪のようにすっと溶ける感じ」といった具体的な表現で示す一方で、開発現場ではそれを「評価語」や「物性値」に翻訳するプロセスがあります。このプロセスは多くの時間や労力を要し、場合によっては微妙なニュアンスや背景情報が失われる危険も伴います。この課題に対処するために、中村研究員の研究は「対照学習」に着目しました。

対照学習とは



対照学習とは、自由記述データと物性データを連携させる手法で、言語と物性を同じフレームワークで捉えます。これにより、従来の評価語では難しかった微妙なニュアンスや文脈を反映できるようになります。この技術により、消費者の触覚ニーズをより精緻に把握し、製品設計に活かすための基盤が築かれることが目指されています。

研究の成果は多岐にわたり、自由記述から物性値の推定や、良く似た触り心地のアイテムを特定することが可能になります。また、評価語に比べ、より多様な視点から消費者の考えを抽出することが可能となり、化粧品設計における顧客ニーズの理解を深めることに寄与します。

中村研究員の今後の展望



中村研究員は、「自由な言葉」を感性の宝庫として捉え、多様な触り心地を物性と結びつける新たな枠組みの提案をしました。その成果を基に、化粧品に特有の繊細な触り心地を求める研究を継続する方針です。また、今後はレビューやSNSの投稿といった自由記述を活用することで、さらなる市場ニーズの発見と、高度な設計支援につなげていくことを目指しています。

企業理念と研究の意義



ポーラ化成工業は「感受性のスイッチを全開にする」をグループ理念として掲げており、化粧品の枠を越えた多様な研究を通じて美とコミュニケーションの発展に寄与しています。中村研究員の研究は、その理念に基づき、消費者の感性と製品の物性データを結びつける革新的なアプローチを採用しており、未来の化粧品開発の可能性を広げています。

中村萌研究員の功績は、単なる受賞にとどまらず、心理学や感性研究における新たな地平を切り開く重要な一歩となるでしょう。これからの彼女の研究活動から目が離せません。


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