二見徹氏がAIONA株式会社の顧問に就任
AIONA株式会社は、電気自動車(EV)開発分野での豊富な専門知識を持つ二見徹氏を顧問に迎えたことを発表しました。二見氏は、日産自動車で38年間にわたって活躍した後、株式会社MobiSaviの取締役会長としても知られています。これにより、AIONAは自身のAIを基盤としたノウハウを多くの企業に活かす支援の強化を目指します。
AIで変わるモノづくりの世界
近年の製造業においては、技術者の引退や教育の不足により、設計品質の維持が難しくなっています。特に、若手設計者は膨大な技術文書に圧倒され、重要な検討事柄の抜け漏れが品質リスクを引き起こすこともあるのです。また、熟練者の伝承に頼る属人的な体制が限界に達し、多くの企業が新たな解決策を模索しています。これを受けて、AIONAはAIを活用したモノづくり支援ソリューションとコンサルティングサービスを提供し、効率化と品質向上を図っています。
二見氏の役割と期待
二見氏の豊かな経験と知識は、AIONAの成長と技術革新に不可欠です。彼は日産においてカーエレクトロニクス分野での先駆者として、多くの技術革新を導いてきました。また、EVの普及活動やデータサイエンスを駆使したプラットフォーム事業の推進でも知られています。特に、サーキュラーエコノミーの推進に寄与し、持続可能な社会の実現に向けた活動に強い情熱を持っています。AIONAでは、二見氏の専門知識を活かすことで、AIを駆使した新たなモノづくりの手法が形成されることが期待されます。
AIレビューアーの普及と展望
現在、AIONAでは「AIレビューアー」のβ版を5社限定で無料トライアルとして提供しており、多数の企業からの問い合わせが寄せられています。このツールは、設計業務の効率化を図るためのもので、今後は技術文書の自動生成支援や、AIによる設計支援の範囲を商品企画や検図業務などへと広げることを目指しています。
AIONAの両輪であるAIソリューションとコンサルティングの融合により、誰もが高品質なモノづくりを効率的に実現できる社会を築くための努力が続けられます。
二見徹氏の経歴
二見氏は東京大学の工学部を卒業後、日産自動車に入社しました。エアバッグやナビゲーション、テレマティクスといった安全性や情報領域に関する開発に従事し、特に2000年以降は日産リーフ向けICTシステムを中心とした自動運転技術やコネクテッドカーの研究でも重要な役割を果たしました。さらに、2016年にはフォーアールエナジー株式会社でフェローを務め、EVを用いたV2Xシステムの推進やビジネス展開に貢献してきました。2025年には株式会社MobiSaviを設立し、現在に至ります。
会社概要
AIONA株式会社は、東京都渋谷区に本社を構え、AIを活用した製造業の支援を行っています。代表取締役は浅野友行氏で、2024年10月に設立されました。AIONAは、二見氏の知識と経験を活かし、製造業が抱える課題を解決するための新たな道を切り開いていくことでしょう。