PRISM BioLabとReceptor.AIが提携契約
神奈川県藤沢市に本社を置くPRISM BioLab(以下、PRISM)と、米国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を持つReceptor.AI Inc.(以下、Receptor.AI)が、細胞内タンパク質と膜タンパク質を対象とした新しい低分子医薬品の開発に向けた提携契約を締結したことを発表しました。この提携により、AIを駆使した創薬プラットフォームの構築が目指されます。
この提携が実現した背景には、PRISMの独自技術であるα-ヘリックス・β-ターン模倣の「PepMetics®技術」と、Receptor.AIの高度なAIナビゲーションエンジンが融合することで、従来は難しかったPPI(Protein-Protein Interaction)をターゲットとする革新的な医薬品の候補を生成できる可能性があるためです。
提携の目的と展望
PRISMは、特に代謝性疾患領域に焦点をあて、両社の力を合わせて分子設計を行います。具体的には、PRISMが持つ化合物の豊富なデータとReceptor.AIの分子設計アルゴリズムを元に、効果的な新薬候補を探求していきます。さらに、両社は製薬企業との共同研究の機会を拡大させ、臨床候補化合物の創製だけでなく、両者の技術統合による新しい価値を提供することを目指しています。
シナジーの創出
この提携で、両社が共通して掲げる「新しいアプローチで創薬に挑戦する」という理念が実現することになります。PRISMは、革新的な治療薬を迅速かつ合理的に生み出すため、創薬プロセスを次の段階へと進める技術の進化を期待しています。Receptor.AIのCEO、Alan Nafiiev氏は、この協力でさらに賢明なナビゲートが可能になると確信しており、PRISMの高品質で構造制御された化合物空間が創薬プロセスの重要な基盤となると述べています。
PRISMとReceptor.AIの技術
PRISMの持つ「PepMetics®ライブラリー」は、PPI創薬のみならず、一般的な創薬標的である膜タンパク質などの細胞外標的にも応用が期待されています。Receptor.AIのAI分子設計技術が組み合わさることで、PRISMのライブラリーの可能性がさらに広がることでしょう。両社の協業は、医薬品開発の新たなフロンティアを切り開くものと期待されています。
まとめ
この提携がもたらす利点は、従来の手法を超えて、より科学的根拠に基づいた新薬の創出に繋がると考えられています。PRISMとReceptor.AIが互いの強みを活用し、細胞内の複雑な生物学的現象を克服するための、データ駆動で最適化された創薬サイクルを構築することが、この提携の最大の目標です。今後、これらの取り組みがどのような成果を生むのか、業界関係者の注目が集まります。