SHIFTの挑戦
2025-11-20 07:27:22

急成長企業SHIFTが導くAI活用の新たな人的資本経営の実績

AIを活用した人的資本経営の新たな潮流



急成長を遂げる企業、SHIFTがその実績を示しながら、どのようにしてAIを駆使した人的資本経営を行っているのか、注目が集まっています。一般社団法人プロティアン・キャリア協会が主催したセミナー、「急成長企業SHIFTの挑戦 ~AIを活用する経営の現場から~」は、その最新の手法を披露する重要な機会となりました。

セミナーの概要



2025年11月5日に開催されたこのセミナーでは、SHIFT人事本部の上岡 隆氏が登壇し、同社の人事戦略やAI活用法について解説しました。SHIFTは現在、1.5万人以上の従業員を抱えるメガベンチャーとして急成長を続けており、その背後には独自の人的資本経営があります。

日本の社会課題に対するアプローチ



上岡氏は、日本の生産年齢人口の減少やIT人材不足という社会的な課題に触れ、SHIFTが「DX人材の大量採用」と「エンジニアの環境改善」によってこの問題を克服しようとしている点を強調しました。人的資本経営は、SHIFTにおいて「街の経営」という考え方を基盤とし、「人口流入の最大化」「人口流出の最小化」「人材の価値の最大化」を目指しています。

LTVの導入とその意義



SHIFTは、人的資本経営の中心指標として「LTV(ライフタイムバリュー)」を設定し、この指標を基にビジネス戦略を展開しています。具体的には、LTVは「エンジニアの人数×在籍期間×個々の価値創出」という方程式で定義されており、人的資本投資が将来の企業価値にどれくらい寄与するかを明確に数値で示しています。

2023年度には、69億円の人的資本投資が、将来的に1,043億円のLTV増加へとつながるという試算も示されました。このようなデータをもとに、企業は人事関連のKPI(重要業績評価指標)の影響を定量的に分析し、経営判断に活かしています。

データとAIが織りなす違いの可視化



上岡氏は、LTVを最大化するために重要な「3つの違い」を挙げ、それに基づいたデータ活用の具体的な手法を紹介しました。SHIFTが開発したタレントマネジメントツール「ヒトログ」では、全従業員の個人情報を450項目でデータ化、一元管理することで、個々の成長と組織全体の成長を両立させる仕組みが整えられています。

また、役員が参加する評価会議や、人事施策における従業員の関心を把握するためのデータ分析も行われています。これらを通じて、SHIFTは従業員一人ひとりのやる気やエンゲージメントを高め、組織の成長を促進しています。

AIの活用による新たな人事フロー



SHIFTは、AIを徹底的に活用して人事フローを効率化しています。たとえば、履歴書分析AI「Resumiru」により書類選考の時間を15分から8分に短縮し、内定時にはAIが魅力的なオファーレターを自動生成する「kitene」を活用しています。さらに、AIエージェント「めん太くん」を通じて、従業員の心理状態を把握する試みも行われており、上岡氏はその成果についても語りました。

プロティアン・キャリア協会の役割



セミナーの冒頭では、プロティアン・キャリア協会の森 隆剛が登壇し、キャリア理論の進化について述べました。個人の主体的なキャリア開発が求められる今、SHIFTの先進的なアプローチは、今後の企業が目指すべき新たなロールモデルとなるでしょう。これは、特にAIの進展がもたらす変革に適応していくための大きな一歩となります。

今後も、このようなオンラインセミナーを通じて、企業と個人の成長を促すための学びの場が提供されることでしょう。SHIFTの挑戦がどのように進化していくのか、今後の動向にもぜひ注目していきたいところです。


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