ISO認証返上の影響
2025-06-25 13:43:45

ISO認証返上の影響を調査!企業が直面した隠れたリスクとは

ISO認証返上の影響を調査!企業が直面した隠れたリスクとは



NSSスマートコンサルティング株式会社は、ISO認証を取得し、その後返上した企業において、どのような理由で返上し、またその結果どんな影響を受けたのかに関する調査を行いました。この調査によって、ISO認証を維持することに伴う実務的な課題や、継続的に運用する際の支援の重要性が浮き彫りになりました。

調査の概要


調査は2025年6月6日から10日にかけてインターネットを利用して行われ、301人のISO担当者や経営者が回答しました。

ISO認証の運用期間


調査結果によると、回答者の80%以上が3年以上に渡ってISO認証を維持していたことが明らかになりました。このうちの多くは初期の成果を期待し続けていたものの、実際には継続運用が負担に感じられ、コストに見合わないと感じた企業が多かったのです。

返上の理由


ISO認証を返上した理由としては、最も多くの企業が「認証維持にかかるコストが高かった」と回答しています。次いで「効果が得られなかった」、「取引先からの要請がなくなった」という理由が続きました。これらの背景には、社内での認証制度の効果の失速と、外部からの支援が不十分であったことが影響しているようです。

例えば、ある経営者は「保守的なコスト圧迫により、実際の業務に権威を与えているのかを疑問視する考えが広まった」と述べています。また、別の経営者は入札条件が任意に変わり、維持することが厳しくなったと感じたことを挙げています。

審査や運用の負担


調査では、ISO認証を維持するための業務上の負担も浮き彫りになりました。特に、審査のための準備が最も多く、多くの企業が文書管理や内部監査に苦しんでいることも分かりました。これらの業務が日常業務として追加負担となったことで、企業の経営資源の分散が大きな課題となっていたのです。これらの結果、社内での見直しやマニュアル整備、担当者の専任化が実施されていました。

一方で、今回の調査では約4割の企業が外部サポートを利用せずに運用を行っており、これが運用の効率性や効果的な改善において不利に働いたことも考えられます。

返上後の影響


ISO認証を返上した後の影響については、「特に問題はなかった」との回答が42.2%を占めましたが、それでも多くの企業が価格交渉において不利になったり、信用が薄れたと感じていることが明らかになりました。入札に参加できなかった事例や、顧客からの信頼が低下したといった具体的な影響も聞かれました。

事前の想定


返上前に影響を予測していた企業は「影響はすべて想定内だった」と答えたのが約46%に対し、一部想定外の影響を受けた企業もありました。これにより、企業がISO認証の返上を決断する際には、影響予測を詳細に行うことの重要性が強調されます。

まとめ


ISO認証を返上する際には、その影響を多角的に捉え、必要に応じて専門家の助言を取り入れることが不可欠です。コスト負担や実効性の見直しだけでなく、運用の実態を踏まえた上での慎重な判断が重要です。また、今後の企業運営においては、業務面や取引先への影響をしっかりと分析し、持続可能な経営の実現を目指す必要があります。

今回の調査結果を踏まえ、ISO認証の新規取得や運用サポートを行うNSSスマートコンサルティング株式会社では、ISOプロという専門サイトを通じて、確かな情報発信を行っています。


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