M&Aドットコム、AIエージェント「M&A BOOST AI」β版をリリース
2025年4月23日、M&Aドットコム株式会社がAIを活用したエージェントサービス「M&A BOOST AI」のβ版をリリースしました。この新しいサービスは、日本の産業を活性化し、M&Aを次世代の成長エンジンに変えることを目的としています。トライアルユーザーの募集も開始され、これからの業務効率化に期待が高まります。
M&A業界の背景
最近では、多くの上場企業がM&Aを成長戦略の中心に据えている中、買い手側の業務負担が大きいことが課題となっています。特にM&A担当者に求められる知識やスキルは限られており、業務が属人的になっていることが、業務の非効率に繋がっています。このため、M&Aドットコムでは「M&A担当者の業務をテクノロジーで支援する」ことを具体的な目標に掲げ、AIによる業務支援ツールの開発に力を注いできました。
「M&A BOOST AI」の機能
「M&A BOOST AI」は、企業概要書(IM)の解析から始まり、財務指標の算出、社内資料の作成支援まで行います。買い手側M&Aに必要な初期分析をAIが自動的に支援することで、担当者はより戦略的な判断に時間を充てることができます。このサービスの主な機能には以下のようなものがあります:
- - IMアップロードでの情報抽出:企業概要や財務指標を迅速に整理し、フォーマットの違いにも柔軟に対応。
- - ビジュアル化されたデータ:売上や営業利益などの主要指標を多様なグラフで表示。
- - チャットボット型Q&A機能:自然言語で質問し、迅速に必要な情報を引き出せる。
- - 財務指標の自動化:CSV出力により手作業を削減し、計算ミスのリスクを軽減。
- - 社内決裁資料の作成補助:財務・リスク情報を整理し、資料のたたき台を自動生成。
これらの機能により、M&A担当者は繁雑な業務から解放され、戦略的な判断や交渉に専念できる環境が整います。
トライアルユーザーの募集
「M&A BOOST AI」のマイナーバージョンでは、現在、特定の企業を対象にトライアルユーザーを募集中です。月に数件のIM取り扱いができる企業には、このサービスのメリットを十分に体感いただけるチャンスです。興味のある企業には、デモを提供しています。
買い手企業の声
M&Aを行う企業の声として、株式会社クラウドワークスのM&A担当、酒井亮氏は、「M&A現場でのIMの読み込みや財務分析に要する時間を削減でき、『M&A BOOST AI』を活用することで、より戦略的なディール判断に集中できる」とコメントされています。このような声が増えていることからも、このサービスの期待が感じられます。
特別ウェビナーの開催
β版リリースに先駆けて、特に「ストロングバイヤー直伝!AIエージェントで変わる買い手側M&A業務の最前線」と題したウェビナーが開催されます。2025年5月21日(水)16:00からZoomでの開催となっており、実際にM&Aバイヤーや開発関係者が登壇します。
今後の展望
正式版リリースに向け、さらなる機能の充実や外部ツールとの連携が進められ、あらゆる企業がM&Aをスムーズに行える環境の構築が目指されています。これにより、多くの企業がM&Aによって成長を実現できる未来が期待されます。
会社概要
M&Aドットコム株式会社は、M&Aに特化したアドバイザリーサービスを提供しており、その背景には「M&Aを次世代の成長エンジンに変え、日本の産業を活性化する」という理念があります。所在地は神奈川県横浜市にあり、AIソリューションを提供する株式会社Suproleと共同で新たなサービスをご提供しています。M&A業務における新しい可能性に注目が集まる中、今後の展開に期待が寄せられています。