シェフラーの革新
2025-09-17 10:31:30

中国自動車市場に革新をもたらすシェフラーの高電圧インバーターブリック量産開始

シェフラーの高電圧インバーターブリックの量産がスタート



シェフラーは、最新の高電圧インバーターブリックの量産を開始し、中国の大手自動車メーカー向けに提供することとなりました。この量産化は、同社の電動化戦略における重要な節目となります。

電動化の新たなマイルストーン



シェフラーは長年にわたり、モーションテクノロジーの分野で革新を続けてきましたが、中国・天津における新たな量産ラインの設立により、一歩進んだ電動化のソリューションを提供しています。このインバーターブリックは、中国の市場の要求に応える形で開発され、最新鋭の電気自動車モデルに搭載される予定です。

インバーターブリックは、電動駆動を制御するための重要なパワーデバイスであり、ここから生成される高周波電流パルスが車両の電気モーターを駆動します。驚くべきは、シェフラーがこのサブモジュールにより、最大650AのRMS電流を実現し、従来の800Vを超えるバッテリー電圧にまで引き上げた点です。これにより、このインバーターブリックはコンパクトでありながら非常に高性能な電力供給装置となりました。

モジュラー性と拡張性のメリット



シェフラーでは、各コンポーネントが高い統合を持つことを目指し、モジュラー性を重視してインバーターブリックを開発してきました。これにより、様々なインバーターに迅速に統合しやすくなっています。サブモジュールにはパワーモジュールや冷却装置、DCリンクコンデンサーが組み込まれており、さらにDC昇圧も可能です。この設計によって、400V充電ステーションであっても800Vの速度で充電することができます。

シェフラーのパートナーであるロームが製造したシリコンカーバイド(SiC)技術は、さらに高い効率性をもたらし、電動車両の性能を向上させる要因となっています。

将来に向けた発展と展示



現在、シェフラーはインバーター技術の継続的な発展に取り組んでおり、さらなる集積化を進めています。また、インバーターブリックは「パワーモーション」製品ファミリーの一部として、ドイツ・ミュンヘンで開催されたIAA MOBILITY 2025でも展示されました。この展示には、シェフラーの最新の技術や製品ラインナップが勢揃いし、自動車産業の未来を見据えた革新をアピールしました。

結論



シェフラーが誇る高電圧インバーターブリックの量産開始は、電動車両市場における大きな革新を象徴しており、今後の自動車技術の進化を大いに期待させるものです。特に中国市場においては、需要の高いインバーターブリックを提供することにより、電動化の流れをさらに加速させることでしょう。シェフラーの技術がもたらす未来に、私たちも注目しています。


画像1

画像2

関連リンク

サードペディア百科事典: シェフラー 電動化 高電圧インバーターブリック

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。