横浜市大倉山記念館が新たな試みを開始
横浜市大倉山記念館は、1932年に設立された歴史的建造物です。今年で94周年を迎えるこの文化遺産は、実業家の大倉邦彦が心豊かな人材育成を目指して建てたもので、1991年には横浜市指定有形文化財として認定されました。
近代建築の父、辰野健吾の弟子である長野宇平治の設計によって、独自のプレ・ヘレニック様式の建物が完成しました。鉄骨・鉄筋コンクリート造の3階建てのこの建物は、複雑な形状をしており、維持管理には技術が要求されます。また、大倉山エルム通り商店街にも多大な影響を与え、多くの人々に親しまれています。
デジタルアーカイブ化の目的
このプロジェクトは、公益財団法人大倉精神文化研究所が推進しており、建物デジタル診断研究会と連携して進められます。目的は、歴史的な建物の記録を長期間にわたり保持することであり、維持管理に役立つ情報も得ることです。デジタルアーカイブ化は2026年1月19日からスタートし、外周部分はドローンを使って多角的に撮影し、三次元モデル化されます。
館内については、衝突防止機能を備えたドローンと360度スキャニングカメラを用いて同様に処理されます。この取り組みを通じて、劣化を未然に防ぎ、建物の管理体制の向上も目指しています。
地域文化の発展へ
大倉山記念館は、地域社会における文化の振興をも目的としています。創設者である大倉邦彦の精神を引き継ぎ、地域の歴史や文化に関する科学的な研究を行うことで、国民の知性や道義心の向上にも寄与しようとしています。
また、附属図書館には11万冊を超える専門書が収蔵され、一般の人々も利用可能です。このように大倉山記念館は、単なる歴史的建物に留まらず、地域文化の発展にも寄与する役割を果たしています。
最後に
デジタルアーカイブ化に関心がある方は、oraformにて連絡が可能です。この取り組みは、建物の魅力を未来へ繋げる重要なステップとなります。大倉山記念館は、私たちにとっての歴史の証人であり、今後もその価値を高めていくことでしょう。ぜひ、このプロジェクトに注目してください。