沈教授が小林賞受賞
2025-02-10 00:47:24

岡山大学の沈教授が小林賞を受賞!光合成研究で国際的な評価を獲得

岡山大学沈建仁教授が小林賞を受賞



2025年2月10日、岡山大学の沈建仁教授が公益財団法人小林財団の「第6回小林賞」の受賞者として選ばれました。この賞は医学、薬学、工学、理学などの分野で、特に独自の研究を実施し、顕著な結果を残した国内研究者に贈られる栄誉です。

受賞の背景



沈教授は、光合成をテーマにした研究を通じて、特に「光化学系II(PSII)」の構造解析とその反応メカニズムについて多くの業績を残しました。彼はシアノバクテリア由来のPSII複合体の高分解能構造を解明し、それが水分解及び酸素発生の触媒として重要であることを示しました。この成果は、天然光合成のメカニズムを理解する上で極めて重要であり、さらには人工光合成への応用にも期待が寄せられています。

また沈教授は、X線自由電子レーザー技術を活用して触媒中心の構造変化を観察し、光照射に伴う反応機構を詳細に解明しました。これにより、光エネルギーの高効率捕集・伝達機構についても新しい知見が得られ、人類のエネルギー供給の未来に寄与する可能性があるとされています。

研究の意義



沈教授の研究成果は、人工触媒の合成や、持続可能なエネルギーの探求において非常に重要な指針を提供しています。本学の那須保友学長は、沈教授の受賞を非常に喜ばしく思うと共に、この研究が岡山大学の基礎研究の強みを象徴すると述べました。また、沈教授を中心とした若手研究者たちが育つ環境が整いつつあることも、大きな評価ポイントとなっています。

今後の挑戦



岡山大学では、沈教授が拠点長を務める「植物・光エネルギー開発拠点」を含む高等先鋭研究院が、地域と地球の未来を共創する研究を推進中です。彼らは、さらなる研究活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献したいと考えています。受賞式は2025年2月27日に大阪市内で行われる予定です。

沈教授の研究が著名な小林賞により評価されたことは、岡山大学にとっても、さらなる研究の弾みとなることでしょう。地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たしつつ、国際的な舞台でも活躍する岡山大学の未来に、ぜひご期待ください。


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