倉庫の美を探訪
2025-04-02 11:35:42

音楽が聞こえてくる倉庫写真アルバム『ロストロフト』の魅力

音楽が聞こえてくる倉庫写真アルバム『ロストロフト』の魅力



2025年4月2日、株式会社カンゼンから新しい写真集『ロストロフト 横浜 - 横須賀 - 芝浦』が刊行されます。このアルバムは、建築写真家である安川千秋が手がけたもので、横浜から横須賀、さらには芝浦にかけての失われつつある倉庫の風景を鮮明に記録しています。

失われる美、倉庫の風景


本書では、廃れゆく倉庫の風情を切り取った写真が満載です。安川がカメラを通して捉えたのは、明治時代の帝蚕倉庫から始まり、アメリカ軍が接収した時代の横須賀の倉庫群、観光スポットとして有名な横浜赤レンガ倉庫に至るまで、様々な歴史を持つ場所です。これらの倉庫は「用の美」に満ちており、日々の消費社会の中でふと忘れ去られてしまった存在です。

安川さんのレンズを通じて、私たちはただのストレージではなく、歴史や文化を継承する物としての倉庫に目を向けることができます。その独特の風合いや存在感が、音楽のように心に響いてきます。これまでに見逃していた美しさを再発見する絶好の機会が、改めて提供されているのです。

写真集の構成


『ロストロフト』は、次のような内容で構成されています。
1. 山下埠頭:昔日の面影が残る埠頭を探索。
2. 新港埠頭と周辺:観光名所との対比が楽しめるスポット。
3. 帝蚕倉庫:その名の通り、シルク産業に関連する重要な建物。
4. 大黒埠頭:東京湾の湾岸を一望できる場所。
5. 横須賀 長浦:歴史ある港町の息吹を感じます。
6. 芝浦:都市開発が進む中での変化を捉えた場所。

これらの場所には、それぞれのストーリーがあり、安川の写真はただのスナップショットではなく、かつての面影を残す静かな証人としての役割も果たしています。

評価と反響


評論家たちは、この写真集が持つ魅力について語っています。「見られるために作られたものじゃない」との意見があるように、美は意図せずにおいても存在することを教えてくれます。経年変化による錆や汚れ、さらには部材の破損や落書きさえもが、意図しない装飾として私たちの目を引くのです。

美しさが意図されたものではなく、自然に生成されるものであること。それは、今ある倉庫がセピア色の過去を持ちながら、未来へと継承されることを示唆しています。

アートである倉庫


安川千秋は、ただ風景を撮るのではなく、各倉庫が持つ個性とその背景を記録することで、本当の美を引き出しています。今後、都市開発によって失われる可能性のあるこれらの風景を、まずは写真という形で残すことが葉にとっても非常に価値のある活動です。

まとめ


『ロストロフト』は、倉庫という一見地味なテーマを扱いながらも、私たちに過去を振り返る機会を与えてくれる特別な一冊です。発売日が待ち遠しいこの作品が、あなたにとっても新しい視点を提示してくれることを願っています。

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サードペディア百科事典: ロストロフト 安川千秋 倉庫風景

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