神奈川の小田原で輝いた地域再生のアイデア
神奈川県小田原市の不動産業者、株式会社旧三福不動産は国土交通省が主催する『地域価値を共創する不動産業アワード』で、最高賞であるアワード大賞に選ばれました。この受賞は、同社が展開する『路地裏マイクロディベロッパー』という取り組みが大きく評価された結果です。
1. アワード概要
「地域価値を共創する不動産業アワード」は、地域課題の解決や地域価値の創出を目指す不動産会社の取り組みを表彰する制度で、今年で3回目を迎えました。旧三福不動産は、空き店舗とリノベーション、オウンドメディアを融合させたこのコンセプトでエントリーし、地域とともに成長を目指したその姿勢が高く評価されました。
2. 旧三福不動産の努力
同社は2014年の設立以来、小田原の“路地裏”エリアに位置する空き家や空き店舗の再生に取り組んできました。特に若手の実力派店舗の誘致を行い、結果として小規模で魅力的なお店が集中する新しいエリアのブランディングを実現。例えば、かつてのカフェレストランはゲストハウスやバーとして生まれ変わり、新旧の魅力が共存する場所に進化しています。
さらに、ウェブサイトを通じてエリア情報や店舗インタビューを発信し、全国的に小田原の魅力を広めています。この取り組みの結果、10年間で118軒の新規創業者を生み出し、201組の移住者を迎え入れることに成功しました。地域全体の活性化も視野に入れ、行政や商工会議所とも連携しながら創業支援を進めています。
3. 路地裏マイクロディベロッパーの定義
旧三福不動産は、小規模な空き店舗や空き家をリノベーションし、新たな出店を支援する事業を「路地裏マイクロディベロッパー」と名付けています。この事業が地域の価値を向上させ、再生に寄与する様子は、多くの地域にも影響を与えるモデルといえるでしょう。
実際の再生事例
旧三福不動産が手がけた店舗の地図や、数々の成功例を示すプレゼンテーションも行われています。これにより、新たな出店希望者を効果的に引き寄せ、多様な店舗の誕生を促進しているのです。
4. 代表者のコメント
代表取締役の山居是文氏は、「空き店舗×リノベ×メディアを通じて地域に貢献できることを嬉しく思います。この受賞は私たちだけの成果ではなく、地域の皆さんとの協力によって得られたものです。私たちが小田原という町にまだ眠る可能性を掘り起こす取り組みを、これからも続けていきたい」とコメントしています。これにより、地域全体が盛り上がる未来を見据えた姿勢が伝わります。
5. 企業の概要
株式会社旧三福不動産は、神奈川県小田原市に位置し、空き家や空き店舗の再生、エリアブランディングを手がける企業です。今後も地域と共に成長し、独自の事業モデルを基にした革新的な取り組みを進めていくことでしょう。地域の活性化のために、その腕を振るう彼らの今後に注目です。