栃木SCとSHIN4NYが実施する音声解析技術実験の全貌
2025年3月30日、栃木県のカンセキスタジアムとちぎで行われる「2025明治安田J3リーグ第7節 栃木SC対栃木シティ戦」において、SHIN4NY株式会社と栃木SCが共同で、リアルタイム音声解析テクノロジー「ボルテージ指数(R)」を用いた実証実験を行います。この実験は、観客の応援を「見える化」し、スポーツ観戦の新たな楽しみ方を提供することを目的としています。
SHIN4NYの技術とは
SHIN4NYは、神奈川県小田原市に拠点を置くスタートアップ企業で、ヒトの発話音声を解析して感情を可視化することを得意としています。「ボルテージ指数(R)」というテクノロジーは、観客の声援をデータ化し、リアルタイムでその熱狂度を測定・表示します。これにより、応援の盛り上がりを視覚的に確認できるようになります。この技術は、観戦体験を一層高め、選手とファンとの一体感を醸成することを目指しています。
実証実験の内容
実験では、以下の3つのテーマが設定されています。
1.
スタジアム環境下での音声データの収録方法と解析技術の精度を検証
2.
観客の声援の特性を分析し、熱狂度をリアルタイムで視覚化
3.
リアルタイムでの音声解析を用いた新たな観戦体験の考案
この実験により、観客の応援から生まれる熱狂を0から100ポイントの評価で示し、視覚的に表現します。観客は自身の応援がどれほどチームに影響を与えているのか、直接的なフィードバックを得ることができるのです。
栃木SCの取り組み
栃木SCは、地域に密着したプロサッカークラブとして、地元のサッカーファンや地域社会の活性化に努めています。地域の若者へのスポーツ教育を推進し、プロ選手の育成にも力を入れています。今回の実証実験に参与することで、クラブとしての存在意義をさらに高め、区域文化の育成にも寄与することを目指しています。
宇都宮アクセラレーター2024との連携
「宇都宮アクセラレーター2024」は、宇都宮市が主導する産学官金の連携プログラムで、スタートアップ企業の育成を目的としています。このプログラムによって、SHIN4NYは実証実験の機会を得て、さらなる技術の発展とビジネスの拡大を図っています。
SHIN4NY代表工藤の想い
SHIN4NYの代表取締役である工藤春香は「私たちの技術が、日常生活に寄り添い、もっと楽しい瞬間を生み出すことを願っています」と語ります。彼は栃木出身であり、カンセキスタジアムは幼少期から馴染みのある場所です。故郷でこのプロジェクトに関われることを光栄に思い、地域への想いを持っています。
まとめ
SHIN4NYの革新的な音声解析技術は、スタジアムでの応援を視覚化するだけでなく、選手やファンの新たな絆を生むきっかけとなるでしょう。この取り組みを通じて、すべての人が応援の楽しさを体験できる世界を創造していくことが期待されています。今回の実験をぜひ観戦し、その目で実際の効果を体感してみてください。