横須賀市での多様性に即した森づくり
2025年4月6日、神奈川県横須賀市の湘南国際村にて、認定NPO法人 環境リレーションズ研究所が推進する森林再生プロジェクト「Present Tree」がキックオフ植樹イベントを開催しました。多様な人々と多様な樹木を結びつけるこの活動は、地域コミュニティの力を結集し、未来に向けた持続可能な森づくりを目指しています。
イベントの概要
悪天候に見舞われたものの、52名の支援者や地元の一般社団法人Silva、障がい者森づくりチーム「どんぐりブラザーズ」を含む地元関係者が参加。老若男女問わず、多様な立場の人たちが一同に会し、地元の広葉樹35種からなる1000本を植えました。この植樹は、環境保護や生物多様性への意識を高めることを目指しています。
画期的な植樹方式
植樹には「混植・密植方式」を採用しており、これは生態学者 宮脇昭先生が考案した手法です。様々な種類の苗木を密集させることで、植物同士の競争を促し、森林の早期形成を実現します。通常の植生形成には数百年かかるところを、この方式を使うことでわずか20~30年という短期間で達成できるとされています。
植樹の様子
参加者は、14年前に植えた森を目の前にしながら、植樹リーダーから具体的な植え方を学び、いよいよ植樹開始。その後、植えた樹木にはワラを使ってマルチングを施し、しっかりと支持されるように縄で固定しました。参加者たちの協力により、雨が降りしきる中でも無事1000本を植え終えることができました。
参加者の反応
当日集まった参加者からは一様に喜びの声が聞かれました。「過去に植えた木々が成長している様子を見て感動した」「植樹の具体的な手順が分かって良かった」という感想や、「どんぐりブラザーズとのコラボが印象深かった」など、楽しく意義深い体験をされたようです。また、「普段は馴染みのない植樹活動に対する理解が深まった」との声も多く、地域での意識の醸成に寄与したことが伺えます。
環境リレーションズ研究所について
認定NPO法人 環境リレーションズ研究所は、未来のために持続可能な森林を保つため地道に活動しています。日本の人口が減少することが予測される中、森林が維持されるためには、今後の取り組みが欠かせません。興味のある方や支援したい方は、公式ウェブサイトを通じてお問い合わせいただけます。
まとめ
この植樹イベントは、参加者一人一人が環境に対する責任を感じ、行動する機会を提供しています。未来を見据えた森づくりで、横須賀市が一層の発展を遂げることを期待しています。今後も地域の皆様が集まり、持続可能な社会の実現に向けた活動に参加されることを願ってやみません。