横浜市消防団が地域BWAを利用した新しい取り組み
横浜市とイッツ・コミュニケーションズ株式会社は、このたび、地域消防団活動をより円滑にするため、地域広帯域移動無線アクセス(BWA)システムに基づく実証事業を開始します。この事業では、Wi-Fiルーター41基を無償で貸与し、消防団の活動に役立てます。
1. 実証事業の概要
この実証事業は、2024年12月20日から2025年9月30日までの期間、横浜市の西、中、南、港南、港北、都筑、戸塚の7つの消防団を対象に実施されます。Wi-Fiルーターを利用することで、情報伝達や訓練の質を向上させることを目的としています。
2. Wi-Fiルーターの活用法
2.1 情報受伝達訓練
大規模な災害時に備えるため、地域BWAを使った情報受伝達訓練を行い、消防団内部だけでなく地域の防災拠点と連携した訓練も実施します。
2.2 災害時の持ち出し運用
Wi-Fiルーターは、災害発生時や訓練の際にリアルタイムで情報を伝達するため、持ち出して運用します。例えば、消防団ワークスやLINEワークスなどのツールを使った円滑な情報共有が期待されます。
2.3 WEB会議の積極活用
各消防団の会議をオンラインで開催することで、地理的に離れた団員同士のコミュニケーションを強化し、情報の迅速な連携を図ります。
2.4 資料のデジタル化と共有
これまでの紙ベースの資料をデジタル化し、Wi-Fiルーターを通じて共有することで、効率的な情報管理が実現します。
3. 地域BWAの意義
地域BWAは、公共サービスの向上やデジタル・ディバイド(情報格差)の解消に寄与することを目指すシステムです。2.5GHz帯の電波を利用し、地域の特性に応じた通信サービスの提供が期待されています。これにより、地域住民の安全を守る活動が一層強化されることでしょう。
4. 期待される成果
この取り組みを通じて、横浜市消防団の活動はますます効率的かつ効果的なものとなり、地元コミュニティの防災力を高めることが期待されています。希望する地域が共に協力し、安心安全な地域づくりを進めていく姿勢が見て取れます。地域の消防団が技術革新の波に乗ることで、復旧支援が一段と強化されるでしょう。こうした取り組みは、今後の横浜市の防災戦略の一環となり、さらなる発展に寄与することでしょう。