牛丼の技術が競わされる「アジアカップ」東京で開催

「アジアカップ」東京で熱戦の幕開け

2023年9月25日、吉野家ホールディングスが主催する国際実技大会「アジアカップ」が東京の有楽町で開催されました。この大会は、アジアの吉野家店舗で働く代表たちが集まり、牛丼の調理技術を競い合う場です。東京での開催は昨年の香港に続くもので、各国から集まった6名の代表選手が、それぞれ誇り高く自国のユニフォームを纏って登場しました。

技術の研磨と即戦力の向上

「アジアカップ」では、牛丼の王道ともいえる「煮肉」や、見た目を美しく仕上げる盛り付け技術が評価されます。この大会は、吉野家が国内で1977年から続けている「肉盛り実技グランドチャンピオン大会」の国際版であり、ブランドの価値を維持・高めていくための重要な取り組みです。今回の審査項目は、「美味しい煮肉」や「盛り付けの速さ・美しさ」、そして「お客様への目配り・気配り」など、約70項目にわたります。

各国代表の情熱

出場者たちは、日本国内の基準と同じ審査で挑戦を受け、調理工程を通じて様々なポイントで評価されることが求められました。各国の代表選手たちの中には、普段の業務で使用している道具を持参する選手もいて、自国の特色を存分に発揮しようとしていました。

大会の合間には、審査員が参加者一人一人の動画を基にフィードバックを行い、改善点についても詳しく指摘されました。選手たちは真剣な表情で耳を傾け、今後の技術向上に活かす姿勢が印象的でした。

栄冠は誰の手に

表彰式では、台湾代表が見事に優勝を果たし、賞金とクリスタルトロフィーが授与されました。準優勝にはシンガポール代表、3位にはフィリピン代表が入り、それぞれ表彰を受けました。大会後には、懇親会が行われ、選手たちの交流が促進される場ともなりました。

ブランド価値の向上に向けて

吉野家ホールディングスは、このような国際大会を通じて、世界各国においても安定した品質とサービスを提供することを目指しています。技術の研鑽と継承を進めることで、さらなるブランド価値の向上を図り、今後も多くのファンに愛される牛丼を提供し続けることでしょう。

参加者たちの技術向上を目指す情熱と努力が、次回の大会でも引き継がれることを願うばかりです。