地域の脱炭素活動を支える「かながわCO2CO2ポイント+」
神奈川県は令和6年度に脱炭素を促進するためのポイント制度「かながわCO2CO2ポイント+」を導入しました。このキャンペーンは、CO2排出量を削減することに寄与する県産品の購入や、使用済み化粧品容器の持参などを対象に、通常のポイントにさらにポイントを付与する仕組みです。この取り組みは、県内の複数の事業者が参加し、地域の脱炭素活動に貢献しています。
キャンペーンの概要
「かながわCO2CO2ポイント+」は、神奈川県が主導し、2023年10月1日から12月27日の期間に実施されました。参加したのは、アイスタイルリテール、エームサービス、京急ストア、コメダ、スタイリングライフ・ホールディングス、生活協同組合パルシステム神奈川、生活クラブ、日本の東急ストア、ファンケルなど9つの事業者です。
このキャンペーンでは、約150種類の商品やサービスが対象となり、それぞれの商品には「デカボスコア」によって脱炭素へどの程度貢献しているのかが可視化されていました。デカボスコアは、Earth hacksが提供する指標で、環境に配慮された製品と通常の製品とのCO2排出量削減率を示します。
実施結果の成果
結果として、532,605人がポイント付与を受けており、総CO2削減量は74.5tCO2eに達しました。この数字は、約313万枚のレジ袋を削減したことに相当します。さらに、利用者の約90%が「脱炭素について考えるきっかけになった」と答えており、この取り組みが認知向上に寄与したことが分かります。
新たなガイドラインの策定
このキャンペーンの成功を受けて、今後ポイント付与に取り組む事業者向けに「脱炭素に資する商品・サービスへのポイント付与ガイドライン」を作成しました。ガイドラインでは、脱炭素ポイントの付与がもたらす効果や、対象商品・サービスの選定、広報活動などに関する手順をまとめています。これにより、今後も地域の脱炭素に向けた取り組みが加速することが期待されます。
Earth hacks株式会社の役割
Earth hacksは、このキャンペーンの事務局として参加し、生活者の声を反映させた商品やサービスの開発を支援しています。Z世代を中心に、脱炭素に関心のある方々に向けて、エシカルなライフスタイルや商品に関する情報を発信しており、企業と生活者の共創を促進するプラットフォームを構築しています。また、企業と学生の共同で行われるビジネスコンテスト「デカボチャレンジ」も開催されており、より多くの人々が脱炭素活動に参加できる環境を整えています。
今後の展望
神奈川県が推進する脱炭素活動は、地域の企業や生活者が協力し、持続可能な社会を目指す重要な取り組みです。これからもさまざまなイベントやキャンペーンが展開され、新たな商品やサービスが登場することが期待されます。詳細は、
神奈川県の脱炭素ポータルサイトをご覧ください。共同で未来に向けた持続可能な社会を築いていきましょう。