横浜の新たな文化・観光拠点
横浜市に位置する「旧第一銀行横浜支店」が、2025年に新たな文化・観光拠点として生まれ変わります。竹中工務店、CRAFTINGJAPAN、グッドルームという企業が手を組んだグループ「BankPark YOKOHAMA」は、横浜市と10年間の定期建物賃貸借契約を結び、改修工事に着手。当初の完成予定は2025年9月です。
このプロジェクトの最大の特徴は、訪れる人々が「出会い、学び、育つ」ことを目指した空間づくりです。みなとみらい線の馬車道駅直結という好立地にあり、多くの人々を引き寄せることが期待されています。
文化・芸術の発信拠点
改修された建物の1階には「CRAFTING PARK」という、文化や芸術を発信するスペースが設けられます。ここでは、世界中から集められた工藝作品や商品を展示するギャラリー、心地よいカフェ、フラワーショップやライブラリーが融合した空間を提供。2階にはバルコニーと一体的に利用できるギャラリーサロンも設置される予定です。これによって、新しい文化的出会いを促進し、地域の人々はもちろん、観光客にも魅力的なスポットが誕生します。
シェアオフィス「未来共創BANK」
また地下には、シェアオフィスやアトリエ、ラウンジ、さらにはタッチダウンスペースを備えた「未来共創BANK」がオープンします。これにより、サーキュラーエコノミーの拠点として、多様な事業の共創が活動する場として機能します。特に、環境への配慮が重要視される現代において、このようなスペースは会社の成長や新しいアイデアの発信に欠かせません。
地域と世界をつなぐ文化イベント
BankPark YOKOHAMAでは、地域や観光客を対象にした文化イベントの開催も予定されています。横浜クラフトウィークや子供向けのものづくりスクールなど、さまざまなイベントを通じて、地域に根ざしながらも広がりを持つ文化的な交流の場を提供します。これにより、地域の人々が集まり、共に学び、成長できる環境が整います。
歴史的意義と未来への展望
旧第一銀行横浜支店は、1929年に建築された歴史的な建物であり、2003年に横浜市によって歴史的建造物として認定されました。この建物が持つ文化的意義は非常に大きく、建築設計を担当した西村好時は銀行建築のスペシャリストとして知られています。このような価値ある資産を活用した取り組みは、地域の文化や観光の魅力をさらに向上させるものです。
企業の役割とビジョン
このプロジェクトに関わる各企業は、自社の特性を活かし、地域の活性化を目指しています。竹中工務店は、歴史的建物の保存と活用に特化した事業を展開しており、CRAFTINGJAPANは日本の伝統工芸や文化を世界に発信する役割を担っています。また、グッドルームは、スタートアップ企業を対象にしたシェアオフィスを提供することで、ビジネスの成長を支援しています。
このように、BankPark YOKOHAMAは横浜市の文化、観光、さらにはビジネスの新たなハブとして、多くの人に愛される空間を目指して進化していきます。2025年の開業が待ち遠しいですね。