横須賀市の新たな観光拠点、TEMPLESTAY KANの全貌
神奈川県横須賀市の浄楽寺に、新たな宿泊施設「TEMPLESTAY KAN~観~」がオープンしました。この宿坊は「武家文化800年」をコンセプトにしており、地域の食事業者と連携した体験観光コンテンツを提供します。「地域まるごとホテル@三浦半島」としても位置づけられ、観光客に新しい思い出を提供することを目指しています。
武士の精神を感じる体験型観光
浄楽寺では、実際に武士の文化を体験できるプログラムが充実しています。まず、写経修行では、阿弥陀経を写しながら、運慶作の仏像を3Dでバーチャル体験し、その深い精神性に触れることができます。さらに、源頼朝に仕えた三浦一族にまつわる歴史をVRで学ぶことができるバーチャル運慶発願体験や、鎌倉時代の雰囲気を再現した暗闇参り拝観による精神体験、朝のお勤めによって武士たちの祈りの習慣に触れることもできます。
このように、単なる観光地訪問ではなく、武士としての精神を体験することができ、訪れる人々に特別な感動を与えます。
三浦水軍釣り船体験
次に、その土地ならではの体験として、佐島港から出発する三浦水軍釣り船体験を挙げられます。この3時間の体験では、源頼朝の歴史に沿った物語を感じながら、実際に釣りを通じて地域の文化を学ぶことができます。三浦一族の伝説に基づく魚取りの技術を体感することができ、純粋な自然との一体感を味わえます。
魚さばき・握り寿司作りの体験
食に関するプログラムも充実しており、クックバル葉山の協力により、魚さばきや握り寿司作りの体験が用意されています。この3時間のプログラムでは、三浦半島の新鮮な旬の魚を使って、実際に自分で魚をさばき、寿司を握って食べるという貴重な体験が可能です。また、魚のさばき方や三浦半島の食文化に関する知識も学べます。
地元食材を活かした浜浅葉イタリアン
さらに、Loriga三浦半島食蔵が提供する浜浅葉イタリアン食体験にも注目です。江戸時代から明治にかけて記録された「浜浅葉日記」を元にした料理を通じて、三浦半島の土地の食文化を再発見することができます。この体験では、特に丹沢ジビエを使った料理が提供され、地域の食材がふんだんに使われます。
未来への期待
BUSHIDO文化協会の取り組みにより、浄楽寺は地域の文化を活かした観光資源として新たな可能性を秘めています。今後、観光プランの展開が予定されており、訪問者にとってますます魅力的なスポットになることでしょう。地域全体がひとつの体験型ホテルとして機能することを目指し、今後の発展が楽しみです。
6月には宿泊施設の販売も始まり、夏に向けて賑わいを見せることでしょう。歴史に触れ、武士の精神と地元食文化を感じるこの特別な宿泊体験を、ぜひお楽しみください。