フエニックス・コンタクトが新たに販売を開始した「FL MGUARDシリーズ」
フエニックス・コンタクト株式会社は、ナショナル規制に準拠した業界注目のセキュリティルータ「FL MGUARDシリーズ」の新バージョンを、2023年5月14日より日本国内で販売を開始しました。新モデルは、IEC 62443-4-2認証を取得しており、サイバーセキュリティ対策が求められる現代の産業界において、非常に重要な役割を果たします。
「FL MGUARDシリーズ」の特長
このシリーズは、26年以上の歴史を持ち、数々の産業現場で使用されてきましたが、新バージョンでは使いやすさが向上しています。特に注目すべきは、既存のネットワークにセキュリティ機能を追加することが可能な「ステルスモード」機能です。これにより、ネットワーク構成を変更することなくセキュリティを強化できます。
さらに、接点入力を用いたファイアウォールルールの設計や、VPN接続の簡単な切り替え、警報出力機能を具備しています。また、ネットワークを3つに分割することに対応したDMZ機能があり、セキュリティレベルを大幅に向上させることができます。これらの機能は、特にサイバー攻撃が増加している現代において、重要な防御手段となります。
欧州における新しいサイバーセキュリティ法の影響
欧州連合では、2027年12月から「欧州サイバーレジリエンス法」が適用されます。この法律により、デジタル要素を持つ製品にはCEマークが必要となり、この基準を満たさないと欧州での販売が不可能になるため、企業は強力なサイバーセキュリティ対策としてIEC 62443-4-2認証製品を利用することが推奨されています。フエニックス・コンタクトはこの新法に対応した製品を提供することで、顧客の安心・安全なビジネス環境をサポートしています。
国際産業技術見本市での発表
フエニックス・コンタクトは、2023年3月にドイツで開催された国際産業技術見本市「Hannover Messe 2025」でも、本製品の新しい認証の取得を発表しました。また、PSIRT(Product Security Incident Response Team)部門のライフサイクルに関する認証も取得しており、さらなる信頼性を確保しています。今後も、サイバーセキュリティの重要性から、より多くの機能向上や新しい技術の導入が期待されます。
フエニックス・コンタクトとは
フエニックス・コンタクト株式会社は、ドイツで100年以上の歴史を持つ企業で、産業用接続部品や通信機器の国際リーダーです。日本国内では、横浜を本社とし、10拠点と配送センターを持ち、全面的な顧客サポートを提供しています。ダイナミックな市場環境に対応した強力な製品とサービスを展開しており、製品数は10万点を超え、産業用ネットワーク機器やセーフティ機器など、多岐にわたる製品を取り揃えています。
おわりに
フエニックス・コンタクトの「FL MGUARDシリーズ」は、企業が直面しているサイバーセキュリティの課題に対処するための強力なソリューションを提供します。すでに多くの企業がこの製品を導入し、より安全なネットワーク環境を構築しています。今後も、進化する情報社会において、同社の取り組みには注目が集まることでしょう。詳細な情報は公式サイトにてご確認ください。