2025年版「住みたい街ランキング」首都圏の最新動向
大東建託株式会社が実施した大規模な居住満足度調査に基づき、2025年の「住みたい街ランキング」が発表されました。これにより、首都圏における人気エリアのトレンドや住環境の評価が浮き彫りになりました。
駅ランキング
まずは、駅別のランキングを見てみましょう。なんと、7年連続で1位に選ばれたのは東京都武蔵野市にある吉祥寺(JR中央線)。多様な店が集まり、自然も豊かで、治安の良さが評価されています。続いて2位は運行の便利さから需要が高まる横浜(JR東海道本線)、3位にはみなとみらい(みなとみらい線)が入りました。ここでも横浜市が強い存在感を示しました。
新たにトップ10に入ったのは、9位の立川A(立川・立川北・立川南)と10位の中野(JR中央線)。都市開発が進む立川や、居住環境が整った中野に注目が集まっています。
自治体ランキング
続いて、自治体別のランキングに目を向けてみると、東京都世田谷区が昨年の3位からジャンプアップし、1位に輝きました。港区と渋谷区がそれぞれ2位、3位にランクインし、これらのエリアがいかに魅力的かが再確認されました。さらに、千代田区や那覇市など、首都圏以外からも新たにランクインした自治体があり、全国的な地価の変動も影響を与えているようです。
今の住まいの評価
面白い調査結果として、74.7%の回答者が現在住んでいる街を肯定的に評価しています。「住みたい街が特にない」と答えた人は52.6%ですが、その中で「今の街に住み続けたい」と答えた割合が約4分の3に達しています。これは、現在の住環境に対する満足度の高さを示唆しています。
住みたい理由と住まない理由
「住みたい街」に選ばれた理由としては、生活や交通の利便性に加え、静かで落ち着いた環境や適度な賑わいがあることが共通して挙げられています。一方で「住んでいない理由」としては、家賃の高さや通勤のしづらさが目立ちました。特に年齢層によって好まれる街の特色が異なることも注目すべき点です。
年齢別の傾向
さらに、全年代において吉祥寺や横浜は依然として人気ですが、20-30代では新宿や渋谷などの若者向けの繁華街が好まれる傾向があります。逆に、年齢層が上がるにつれて、鎌倉のような静かな地域が選ばれる傾向が強くなっています。特に、ファミリー層では落ち着いた中心地周辺の駅にも好感が寄せられているようです。
調査方法と概要
今回の調査は株式会社マクロミルの協力によってインターネット経由で実施され、首都圏に住む20歳以上の男女53,198名からの回答を基にしています。調査は2025年2月から3月にかけて行われ、トレンドをつかむための重要なデータが収集されました。これらの結果は、今後の街づくりや住宅市場への影響をもたらすと考えられます。
新生活を考える人々にとって、選択肢として注目したいエリアはどこなのか、ぜひ今後のトレンドを見逃さないようにしたいですね。