高齢社員を支える新たな資格、イーラーニング講座がスタート
企業での高齢社員の活躍が求められる中、一般社団法人日本産業ジェロントロジー協会が提供する「産業ジェロントロジーアドバイザー養成講座」が2025年6月25日から開講します。この講座は、高齢社員を支援するための実践的なスキルを習得することを目的としています。
高齢者と企業の現状
日本では、65歳以上の就業者数が914万人に達し、働く高齢者の数は年々増加しています。定年延長や再雇用が進む今、企業は「高齢社員をどう活かすか」という課題に真剣に向き合わなければなりません。しかし実際、職場では高齢者に対する偏見や誤解から、「生産性が低下するコスト」と捉えられることが多く、その結果、本来の能力を十分に引き出せていない現状があります。
高齢社員のマネジメント
講座では、産業ジェロントロジーという学問を基に、高齢社員を活かす人材を育成します。高齢者の身体、心理、社会的な変化を理解し、実践的なマネジメント技術を学ぶことで、高齢社員が持つ知識や経験を最大限に活用できるようになります。特に、世代間のギャップやエイジズムの問題を解消するための具体的な方法に焦点を当て、高齢社員がやる気を持って働く環境を作るためのスキルを提供します。
講座の特徴
構成と学習内容
この講座は全7章から成り、以下のような内容が含まれます:
1. ジェロントロジーと産業ジェロントロジーの理解
2. 高齢社会の概要
3. 高齢社会における法律の整備
4. 介護と仕事の両立支援
5. 多様な働き方とキャリア開発
6. 健康管理と労災対策
さらに、受講後には修了試験があり、合格者には資格認定が与えられます。
受講対象者とスタイル
受講はオンラインで行われ、対象は企業で高齢社員を持つ中堅社員や管理職、人事担当者です。費用は33,000円(税込)で、資格認定料は別途3,000円(税込)が必要となります。
今後の展望
当協会は、この講座を今後の新入社員研修や階層別研修に取り入れ、企業内での理解促進を図ることを目指しています。また、対面式の研修ニーズにも応えるため、オンライン説明会を2025年7月10日に開催予定です。
まとめ
高齢者の活躍が企業の競争力向上に寄与します。この講座で高齢社員に対する理解とマネジメントスキルを身につけ、会社全体の成長に貢献しましょう。詳細は
こちらをご覧ください。