根管治療の理解を深めよう
近年、一般社団法人日本歯内療法学会が行った調査によると、特に働く世代の間で根管治療に対する誤解が広がっていることが明らかになりました。 調査対象は30歳から60歳の根管治療を受けたことがある人々です。彼らは一体どのような認識を持っているのでしょうか。
働く世代の通院の現状
調査の結果、30代では約70%が通院を続けることが難しいと感じている一方、40~50代では40~60%、60代ではおよそ30%にまでその割合が減少します。この傾向は、直面する仕事や家庭の負担が多い世代と、そうでない世代の生活環境の違いを大きく表しています。
特に30代においては、診療時間に間に合わないことや、忙しさが通院の大きな障壁となっています。
そのため、通院を途中で中断する事例が多く、痛みがなくなったタイミングで治療を終了することが自己判断されがちです。
治療中断の結果とは
実際に痛みが消えたことで多くの人々が治療を中断し、再び痛みが生じるリスクを伴うことが指摘されています。 30代では通院を中断した後に、痛みや腫れなどの問題が再発する遇いが少なくないことも分かっています。
その一方で、年齢が上がると、通院をよく継続していることが多いようです。
実は、通院をやめることによる問題を深く考えていない人も多く、治療の重要性を理解していない層も存在します。
世代間の認識の違い
根管治療に関して、30代は4割以上が詳細を知っていると答えたものの、60代になるとその割合は減少し、4割以上が「わからない」と答えています。この点から、情報の周知が進んでいないと感じます。治療の内容や必要性、きちんと行わなかった場合の影響に対して、十分に理解していない人が多いといえます。
通院を続けるための環境とは
再発のリスクに対する理解が不足している中、通院するための条件も変わってきています。
調査により、予約の取りやすさや、平日夜間、休日診療があることが通院を助けるための重要な要因であることが分かりました。
また、50代以上では職場や自宅から近い歯科医院が選ばれる傾向が見られ、世代間で重要視される条件も異なります。
治療の重要性を再認識するために
治療を受けることの重要性は、すべての世代において共通しています。「治療を最後まで行うことは非常に重要」だと認識されています。ただし、これを行動に移すためには、正しい情報提供と治療の必要性を伝える環境が必要です。
まとめ
働く世代の根管治療における意識の差は、通院環境や情報のあり方に起因していることが示唆されています。多忙な日常に負けず、歯の健康維持のためには、少しの意識改革が求められています。通院を後回しにしがちな治療を今一度見直し、歯の健康を守るために正しい選択をしていきましょう。
一般社団法人日本歯内療法学会について
これらの問題を理解し解消するために、一般社団法人日本歯内療法学会は研究や啓蒙活動を続けていますので、より多くの人々が根管治療の重要性を理解し、健康的な生活を送れることを願っています。