新たに誕生した「PCSAW-430AXⅡ」
神奈川県伊勢原市に本社を置くアマダグループの株式会社アマダマシナリーが、特許技術を駆使した新型のバンドソー「PCSAW-430AXⅡ」を発表しました。この新しい機械が市場に導入されるのは2025年4月の予定で、製造業界における切断作業の効率化と環境への配慮が求められている中、注目を集めています。
先進技術「可変パルスカッティング」
「PCSAW-430AXⅡ」は、従来の技術を進化させた「可変パルスカッティング」を搭載しています。この技術は、切削条件やブレードの特性に応じて最適なパルス周波数を自動で調整するもので、これにより切削抵抗が大幅に削減され、安定した高速切断を実現しました。また、11kWの高出力モーターを採用し、特殊ブレード「AXCELA」を使用することで、切断スピードが従来機より最大30%向上しています。
環境への配慮と省エネ設計
この新型バンドソーは、エコポンプを搭載しており、必要な時にのみ稼働させることで環境への負担を軽減します。従来機に比べて、待機時消費電力量を約50%、加工時の消費電力も約10~20%削減できることが特徴です。さらに、高速切断による切断時間の短縮で、さらなる電力消費の削減が期待できます。
操作性と精度の向上
使いやすさにもこだわり、タッチパネル式の操作パネルが21インチにサイズアップ。データ入力が容易となり、視認性も向上しています。送材機構の改良により、高精度な位置決めが可能になり、最小製品長5mmまでの切断も実現しました。これにより製品の品質向上にも寄与します。
多様なシステム対応
「PCSAW-430AXⅡ」は、自動化のニーズに応じて多彩なシステムをラインナップしています。例えば、2シフト対応モデルでは自動搬入から切断、製品仕分けまでを実現し、さらに24時間運用モデルも用意されています。こうした柔軟なシステム設計により、生産性の向上が期待されます。
仕様と販売情報
「PCSAW-430AXⅡ」の仕様は以下の通りです:
- - 丸材切断能力: φ30~φ430 mm
- - 角材切断能力: □30~□430 mm
- - ブレード寸法: 54×1.6×6100 mm
- - ブレードモーター出力: 11 kW
- - マシン質量: 4900 kg
最終的に、この新型バンドソーは年間30台の販売を目指しており、商業価格は税別で26,400,000円となっています。興味がある方は、アマダマシナリーの公式ウェブサイトで製品に関する詳細を確認してください。
まとめ
アマダマシナリーの「PCSAW-430AXⅡ」は、先進の技術と環境への配慮を両立させた次世代のバンドソーとして、今後の製造現場での活躍が期待されます。これからの市場でどのように受け入れられていくのか、注目が集まるところです。