猫砂調査から見える飼い主の悩みと理想的な選び方
猫と共に暮らす上で欠かせないアイテムである「猫砂」。今回は、株式会社ネイチャーリンクスが行った猫砂の使用実態と選定基準に関する調査結果を元に、飼い主がどのような悩みを抱えているのか、また理想とする猫砂とは何かを見ていきます。
猫砂の種類と使用状況
調査によると、猫砂として最も多く使用されているのは「鉱物系」で38%、それに続いて「紙系」が35%、「木系」が24%となっています。鉱物系の特徴は固まりやすさと消臭力の高さであり、紙系は軽さや処分のしやすさが評価されています。特に、扱いやすさを重視する飼い主に支持されているようです。
更に、猫砂1袋を使い切るまでの期間は、最も多いのが7~14日で、平均すると約22.25日に1袋を使い切る結果となりました。1か月あたりの猫砂の購入コストは平均で1,131円ということも判明し、経済的負担を抑えつつも快適に使用できる物を選ぶ傾向にあるようです。
飼い主の不満とストレス
猫砂を使用する際に、飼い主が感じる面倒な点や不満点も見逃せません。「片付けが面倒」と答えた人は44.8%、「臭いが気になる」と答えた人は35.6%にのぼります。特に夏季や湿気が多い時期には、臭いに関する不満が目立つ傾向にあります。実際に寄せられた声には、次のような具体例がありました。
・「便の臭いが消えない。毎週の掃除が大変」(神奈川県、30代女性)
・「紙砂は湿気に弱く、臭いを吸収しにくい」(徳島県、40代女性)
こうした現場の声が、猫砂の選定に影響を与えていることが垣間見えます。
処分方法とその課題
猫砂の処分に関しては、69.7%の人が「自治体のルールに従って分別回収」していると回答しました。このことから、衛生面や環境への配慮がしっかり意識されていることが伺えます。しかし、「臭いが出やすい」「捨てる頻度の高さ」など、やはり面倒な部分が多いのが現状です。
飼い主の中には、こんばんどうしても片付けが億劫になったり、雑な処理をしてしまう場面もあるでしょう。このような状況が、猫と人との生活環境に悪影響を与えることは否めません。
理想の猫砂とは
調査の結果、理想的な猫砂の特徴には「少量でしっかり固まること」が42.3%と最も多く挙げられました。続いて「コストパフォーマンスが高い」41.4%、「粉塵が少ない」35.3%と続きます。これは掃除の手間や衛生管理、さらには猫の健康にも配慮した要素が重視されていることに繋がります。
まとめ
今回の調査から、猫砂選びにおける課題が明らかになりました。飼い主が「消臭力」「処分のしやすさ」「価格」に重きを置いていることから、現実の使用状況とは必ずしも一致していないことがわかります。そのため、理想の猫砂は猫の快適性だけでなく、飼い主の便利さとのバランスが求められるのです。猫と飼い主、両方の理想を満たす猫砂が今後登場することを期待したいですね。