海洋プラスチック問題
2025-02-14 13:42:28

横浜で開催された海洋プラスチック問題解決講座の報告

横浜での海洋プラスチック問題を考える講座



令和7年2月6日、横浜市にて「海洋プラスチック問題から考える循環型社会」と題した講座が開催されました。この講座は、ヨコハマ海洋市民大学が主催し、次世代に美しい海を引き継ぐための市民の育成を目指しています。イベントでは、海が持つ社会課題とその解決に挑む市民、いわゆる「海族」を育てることをテーマにしています。この取り組みは、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として行われています。

イベントの概要



  • - 開催日時: 2025年2月6日(木)19:30~
  • - 場所: 象の鼻テラス(横浜市中区)
  • - 参加人数: 50名(会場受講生20名、オンライン受講生19名、講師1名、ゲスト・スタッフ3名、実行委員8名)
  • - 共催: 海と日本プロジェクト
  • - 後援: 横浜市・海洋都市横浜うみ協議会

この講座の講師は、株式会社ごみの学校の創設者である寺井正幸さん。寺井さんは、これまでに7,000名以上を対象に「ごみ」の重要性についての教育を行ってきた実績を持っています。

ごみの学校について



寺井さんは、かつて廃棄物処理会社に勤めていましたが、その現状に疑問を抱き、株式会社ごみの学校を設立しました。多くの廃棄物が適切に管理されていないこと、特に年に600万トンの食品が日本で廃棄されている現実を認識したことが、彼の原動力でした。また、プラスチックごみが海へ流出しているという問題も抱えています。寺井さんは、リサイクルやごみの管理に対する正しい知識を広めるために尽力し、コミュニティを形成しています。

体験型学習としての「リサイクルマスター」



今回の講座では、受講生に「リサイクルマスター」というカードゲームを体験してもらいました。このゲームは、子供から大人まで楽しみながら、海洋ごみについて学べるように設計されています。プレイヤーは、ごみカードを使ってリサイクルを行い、得点を競います。この実践的な学習を通じて、参加者はごみの現状とその処理方法を直感的に理解することができました。

海洋ごみの現状



寺井講師は、講座の冒頭で海洋ごみについての深刻な現状を紹介しました。特に、長崎県対馬では年間32,000m³もの海洋ごみが流れ着くというデータが示され、参加者は真剣な表情を浮かべました。海洋ごみの大部分はプラスチックであり、それが日常生活の中でどのように生成され、海に流出しているのかを再認識しました。

海洋ごみ問題の解決へ



寺井さんは、海洋プラスチック問題の解決には一企業だけでは不十分だと語ります。彼は「対馬オーシャンプラスチックワークス」という団体を設立し、様々な企業や住民、自治体が参加することでリサイクルコストの削減と製品化を推進しています。参加者の中には、自分でもできる小さな行動、つまり雑草やゴミを拾うことから始めることが重要だとの意見もありました。

この講座を通じて、参加者は自分の生活におけるごみ問題を再評価し、日常生活でできる取り組みの大切さを学びました。また、寺井講師の「ごみを通してわくわくする社会をつくる」というビジョンに多くの参加者が感銘を受け、「海洋プラスチック問題に向き合う重要性を感じた」との声も聞かれました。

今後も、ヨコハマ海洋市民大学はこのような講座を通じて、海洋環境への配慮を深める機会を提供していくことでしょう。


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