新たな探究学習の始まり
関東学院中学校高等学校(神奈川県横浜市)と教育旅行の専門企業アーストラベル水戸(茨城県水戸市)が手を組み、中学2年生を対象にした年間型探究学習プログラムを実施することになりました。このプログラムは今後5年間にわたり継続され、学生たちが未来の社会に貢献できる力を育てることを目指します。
「学びの先には何があるのか?」
このプログラムのテーマは「学びの先には何があるのか?」です。茨城県のつくば市を中心に、地域の課題を起点にした学びを提供することで、学生たちに農業や社会実装のプロセスについて学ばせます。調査をするだけでなく、研究者や起業家との対話を通じて、実際の社会に出た時に自分の学びがどう役立つのかを体感してもらいます。
エネルギッシュな学びが求められる中、関東学院中学校高等学校では、従来の観光中心の修学旅行から、地域の問題を解決する探究型旅行にシフトすることが決まりました。このプログラムは、生徒が自らの問いを持ち、研究を深めるための実践的な学びの場となるでしょう。
プログラムの概要
この探究学習プログラムは、年間を通じて組まれています。2025年度は7月から事前学習が始まり、アプリを活用した起業体験を実施。生徒たちが身近な社会課題に目を向けるきっかけを作り、次のフィールドワークに備えます。
11月にはつくば市でのフィールドワークが予定されており、農業、宇宙、起業の3分野を題材に、実際の現場で研究者と実践者と対話を交わす貴重な2日間となります。このように、学びのリアルと社会との結びつきを体験することで、自分の学びが実社会にどのようにつながるのかを深く理解していきます。
プログラムの最後には、学んだことを自らまとめ、発表する機会もあり、地域の事業者や専門家の前で意見を交わすことができる絶好の機会となっています。
なぜつくば市なのか?
茨城県つくば市は、さまざまな研究機関やスタートアップ企業が集まり、農業や福祉といった地域課題について学ぶための最適な場です。現場の声を聞き、学びを実社会に還元するサイクルを目の当たりにすることで、生徒たちは「学ぶ意味」をより具体的に実感できるでしょう。
アプリを通じた探究の第一歩
本プログラムでは、独自開発した起業体験ゲームアプリを使用し、仮想企業を立ち上げることで経営の判断や社会課題の解決をシミュレーションします。これは中学2年生でも取り組みやすい内容であり、自分の興味と社会課題との接点を見つけることができる重要な学びのステップとなります。
5年間の共創パートナーシップ
関東学院中学校高等学校とアーストラベル水戸は、生徒たちが今後どのように変化していくかを評価し、プログラムを進化させるための継続的な対話を大切にしています。学生たちの意見や反応をもとに、より良い学びのモデルを一緒に築いていくことが期待されています。
この新たな探究学習プログラムは、関東学院中学校高等学校の学生たちにとって、未来につながる貴重な経験を提供することに役立つでしょう。そして、この取り組みを通じて、学生たちが持つ「問い」が育まれ、社会での役割を見出す力として成長していくことが期待されます。