箱根ホテルで開催中!100年前の寄木細工展
箱根町に位置する箱根ホテルでは、箱根芸術祭の一環として、寄木細工の特別展示が行われています。この展示は、国際興業グループの富士屋ホテル株式会社が主催し、特に明治・大正・昭和初期に輸出された寄木細工の約30点をフィーチャーしています。
寄木細工とは?
寄木細工は、日本の伝統工芸のひとつで、江戸時代後期にその始まりを迎えました。1859年の横浜港開港を契機に、海外でも「ジャポニスム」の影響を受けた商品として注目されました。寄木細工は、複数の異なる木材を組み合わせて作られ、職人の技巧が活かされた美しい作品群が魅力です。出展作品には、机や飾り棚の大型アイテムから、秘密箱や貯金箱、さらにはチェス盤やペンケースなどの小型品も含まれ、多種多様なデザインが揃います。
着目すべき展示品
今回の展示では、特に大正期に作成された、遊び心と機能性を兼ね備えた作品が並びます。これらは洗練された造形が特徴で、現在も高い評価を受けている逸品です。具体的には、本型の秘密箱や、西洋風の電話ボックス型貯金箱、さらには装飾棚など、当時の職人たちの創意工夫が光る作品をご覧いただけます。
開催情報
展示会は2025年8月31日まで開催され、入場は無料で、どなたでもご覧いただけます。会場は箱根ホテルの1階ロビー「レイクサイドアートギャラリー」です。この特別展は、先述の金子皓彦氏の協力のもと行われており、彼は日本輸出工芸研究会の会長も務める工芸品コレクターとして著名です。彼は寄木細工を始め、木象嵌、芝山細工、陶磁器、麦わら細工、貝細工など、多岐にわたる工芸品を10万点以上収集しています。
リゾート空間での特別体験
また、今年で開業102年を迎えた箱根ホテルは、芦ノ湖と富士山を望む絶景と「美しい時間を楽しむリゾート空間」としても人気です。展示期間中は、ホテルラウンジで季節限定のオリジナルパフェやかき氷なども楽しめるため、訪れる方々にとっての心温まるひとときを提供しています。
箱根の雄大な自然と共に、伝統工芸品の素晴らしさ、そして夏の味覚を存分にお楽しみください。たくさんの皆様のご来場をお待ちしております!