三菱地所設計の革新的な茶室が最優秀賞を受賞
2023年、著名なデザインアワードであるiFデザインアワードにおいて、三菱地所設計が手掛けた茶室『ベネチ庵・アラビ庵』が最優秀賞のゴールドアワードを受賞しました。この作品は、海を越えた70か国から応募があり、10,000を超える応募中の75作品の中に選ばれた特別な作品です。
iFデザインアワードとは
このアワードは、1953年からドイツ・ハノーファーで始まった国際的なデザインコンペティションで、工業デザインや建築、製品、パッケージ、コミュニケーションなど多岐にわたるジャンルから優れたデザインを選定し評価します。特に、プロダクトからサービスデザインに至るまで幅広いカテゴリがあり、世界で最も権威のあるデザイン賞の一つとして広く認知されています。
『ベネチ庵・アラビ庵』の特徴
『ベネチ庵・アラビ庵』は、食品廃棄物を構造体として用いた初の試みです。この茶室は、2023年にヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展とドバイ・デザインウィークで発表されました。特筆すべきは、建材に各地の特色ある食品廃棄物を使用し、「100%土に還る」構造体を実現した点です。
また、このデザインはグローバルに展開可能な形態生成アルゴリズムを採用しており、日射操作を通じて快適な空間を創出します。これにより、環境にも配慮した持続可能な空間が提供されています。
日本化工機材の角紙管の活用
このプロジェクトで使用される材料として、日本化工機材株式会社の角紙管が採用されました。循環型の再生紙から作られたこの角紙管は、リサイクル可能であることが評価され、持続可能な素材としての地位を確立しています。角紙管を使うことで、輸送時のCO2削減にも貢献しており、環境への取り組みが含まれています。
世界に広がる新たな建築の形
『ベネチ庵・アラビ庵』は、伝統的な茶室の新たな解釈とともに、未来の持続可能な建築の方向性を示しています。日本化工機材が生み出した角紙管と、三菱地所設計の革新性が融合したことで、これまでにない新しい建築デザインが誕生しました。
この受賞作品は、資源の循環性と地域性の両方にアプローチしており、今後の建築デザインにおいて重要なインスピレーションを提供することでしょう。
お問い合わせ
詳細については、日本化工機材株式会社の公式サイト(
https://www.nk-kizai.co.jp)をご覧ください。また、製品に関するお問い合わせは、東京オフィスにて受付けています。