地方企業の人材確保を後押しする新たな手法『カレッジムービー』の展開
近年、中堅・中小企業や地方企業が直面する人材不足の問題は深刻化しています。大手企業が好待遇や大規模なプロモーションを用いて新卒採用を行う中、中小企業はその魅力を十分に伝えられず、採用難に苦しんでいます。そんな中、シーズアンドグロース株式会社(SAG)と株式会社ティエスイー、さらに高橋電機株式会社が共同で開発した新たな採用手法『カレッジムービー』が2025年2月12日から本格運用を開始します。
『カレッジムービー』とは何か?
『カレッジムービー』は、SAGが展開する「カレッジ型イベント(R)」の動画版であり、主に新卒就活生をターゲットにした内容です。この動画コンテンツでは、企業が持つ魅力や業界の魅力を、就活生が自身のタイミングで視聴し、学ぶことができます。これにより、就活生は自分のペースで会社についての情報を取り入れられ、企業も効果的な採用活動が可能になります。
就職活動は、従来の採用イベントに参加する必要があり、企業側の負担も大きかったですが、動画化することでそのハードルを下げることができました。特に地方企業においては、自社の特徴を理解してもらいやすい形態となり、若者へのアプローチが容易に行えます。
髙橋社長の提案が生んだアイデア
今回の『カレッジムービー』の開発は、ティエスイーの髙橋社長からの相談がきっかけでした。少子高齢化や人口の都市部集中といった日本の社会問題の中、地方企業は大手に吸い上げられる傾向が強いことが現実としてあります。『カレッジ型イベント(R)』の成功を重視した髙橋社長の考えが、この新たな動画コンテンツの誕生につながりました。動画を通じて地方企業の魅力や働きがいをより多くの就活生に届けることを目指しています。
採用の新しい形に期待
『カレッジムービー』は、地方企業の本来の魅力を引き出すコンテンツとしての役割が期待されています。この取り組みを通じて、企業は自身の特徴や経営方針をしっかりと伝えることができ、就活生は自分に合った企業を見つける手助けとなるでしょう。また、動画は企業の従業員やその家族などにも覧ることができ、社内の士気向上や保護者への信頼感を生む要素ともなります。
地方経済への貢献を目指して
今後、SAG、ティエスイー、高橋電機の3社はこの『カレッジムービー』を活用し、より多くの新卒就活生を地方企業へ誘導するための改善を続けていく方針です。特に、地方の中小企業が若き人材と出会うチャンスを広げ、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
この新たな施策は、採用活動の形を根本から変える可能性を秘めています。地方の企業が自らの魅力を発信する手段として、『カレッジムービー』がどのように活用され、どれだけの成果を上げることができるのか、今から楽しみです。これからの地方経済の発展の一翼を担う存在になっていくことを期待しています。