ダスキン横浜中央工場が再生可能エネルギー100%へ
ダスキンが脱炭素社会の実現に向けて新たな一歩を踏み出しました。2025年4月1日から、横浜に位置するダスキンの中央工場では、使用する電力を実質的に再生可能エネルギー由来に切り替えることが決定されました。その背景には、株式会社ダスキンとアーバンエナジー株式会社の協力があり、今後この工場での電力全てが再生可能エネルギーで賄われることになります。この取り組みは、ダスキンの生産拠点としては初の試みです。
環境問題への挑戦
ダスキンでは「ダスキン環境目標2030(DUSKIN Green Target 2030)」を掲げ、2050年を見据えた脱炭素社会の実現を目指しています。具体的には、2030年度までに再生可能エネルギー利用比率を50%に引き上げ、グループ全体のCO2排出量を2013年度に比べて46%削減することを目指しています。この目標達成のために、ダスキン横浜中央工場では、アーバンエナジーから供給される再生可能エネルギーの利用が始まります。
廃棄物のリサイクル
特筆すべきは、ダスキンが運営しているミスタードーナツから出る廃棄物の一部が、この再生可能エネルギーの発電に利用される点です。具体的には、期限切れとなった原材料など、流通過程でどうしても発生する食品残渣が、食品リサイクル工場でのメタン発酵を経てバイオガスに変わります。このバイオガスを利用した電力が、ダスキン横浜中央工場での電力供給に活用されることで、エネルギーのリサイクルループが形成され、年間で約613トンのCO2の削減が見込まれています。
再生可能エネルギー契約の内容
ダスキンは、アーバンエナジーと契約を結ぶことで、「ゼロエミプランⓇ」のもと、再生可能エネルギーの指定を受けた非化石証書を使用し、実質的にCO2排出量をゼロにする形で電力を供給します。この契約により、工場での年間平均電気使用量は約143万kWhに達し、同時に実質再生可能エネルギーの利用が促進されます。
今後の展望
ダスキンの取り組みは単なる電力利用の見直しに留まらず、食品廃棄物のリサイクルを通じてより持続可能な社会の実現に向けた重要なステップです。これにより、地域社会への配慮と環境問題への対応が両立され、ダスキンはより一層の信頼を得ることでしょう。
こうした取り組みが他の企業にも広がり、地域全体が協力して持続可能な未来を築いていくことが期待されます。ダスキンの新たな挑戦は、企業のCSR(企業の社会的責任)をさらに前進させるものとなるでしょう。