AI胆道がん診断システム
2025-07-27 00:19:26

岡山大学がAIを活用した胆道がん診断システムを開発へ

岡山大学が挑む胆道がん診断の最前線



2025年7月26日、国立大学法人岡山大学の消化器内科の佐藤亮介医員が、AMEDの「令和7年度医療機器等研究成果展開事業チャレンジタイプ」に採択されました。これにより、岡山大学と両備システムズの共同研究が進化し、新たな医療機器開発へとつながります。

胆道がんの診断現場の課題


胆道がんは、早期発見や正確な進行度の診断が難しく、その5年生存率は30%未満という厳しい現実があります。患者が直面しているこの難治がんに対して、岡山大学の研究チームは、人工知能(AI)を駆使して、胆道内視鏡画像の解析を行う新しいシステムを開発します。

AIによるデュアル診断システムの特徴


採択された研究開発課題は「人工知能による胆道内視鏡画像診断システムの開発」です。本システムは、AIが胆道内視鏡によって捉えた画像を解析し、良悪性診断と進行度の診断を同時に行う、世界初の胆道特化型デュアルAI診断システムを目指します。これにより、がんの広がりの診断精度が向上し、患者の根治治療の可能性が広がることが期待されています。

研究の背景と目的


研究班は、佐藤医員が率いるチームであり、医療開発領域の専門家たちが協力して進めます。特に、胆道がんは診断が困難なため、この取り組みは多くの患者にとって光明となるでしょう。AI技術を活用することで、検査精度の向上だけでなく、医療費の削減にも寄与する可能性があります。

研究開発の過程と期待される効果


今回は、必要な要件を満たすシーズに対して初号試作機の製作機会が提供され、本格的な開発が進められることになります。研究過程では、診断精度の飛躍的な向上が期待され、同時に臨床現場からのフィードバックをもとにしっかりとしたシステム構築が進められます。研究チームは、岡山大学の指導の下、臨床現場で必要とされる技術の確立と、初号試作機の開発を目指します。

佐藤医員のメッセージ


佐藤医員は、「胆道がんは非常に難しい診断に直面していますが、今回のAMEDからの採択により、その挑戦を続けていく機会を得られたことを大変嬉しく思います。この研究が成功し、一人でも多くの患者の予後改善に寄与できるよう、チーム一丸で取り組みを進めてまいります」と話しています。

未来を見据えた岡山大学の取り組み


このプロジェクトが成功することで、早期に胆道がんを発見、診断する新たな道が開かれ、苦しむ患者に希望をもたらすことが期待されています。今後も岡山大学のイノベーションに注目が集まるでしょう。岡山大学は、地域社会と共に成長し、未来の医療を切り拓く存在として、新しい医療技術の開発に貢献し続けます。


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