横浜市の自治会が「My自治会」でデジタル化を推進、地域活性化を目指す

横浜市の自治会と「My自治会」の協力

横浜市は、デジタル化を活用した自治会や町内会の活性化に向けて、大東建託と連携を結びました。この取り組みは、地域のより効率的な運営と住民同士のコミュニケーションを促進する目的があります。2025年には「My自治会」というアプリを通じて、これまでの回覧板やアンケート機能をデジタルに置き換えることで、より便利で活発な自治会運営を実現しようとしています。

「My自治会」アプリの魅力

「My自治会」は、地域住民と自治会が双方向でコミュニケーションできるプラットフォームです。主な機能には、回覧板の代替やアンケートの作成・配信、自動的な自治会費の集金などがあります。このアプリを通じて、運営側は情報共有や意思決定を迅速に行えるため、使用する自治会の数が増えています。現在、すでに約200の自治会がこのアプリを取り入れており、全国展開も進んでいます。

横浜市の取り組みの背景

近年、自治会の会員数が減少し、特に高齢化が深刻な問題となっていました。横浜市は、これを受けてデジタル化を促進する方針を打ち出し、各自治会がデジタルツールを効果的に活用するための支援を行っています。具体的には、自治会のDX（デジタルトランスフォーメーション）を応援する事業がスタートしており、市や事業者、NPO法人が連携して、自らの課題に合わせたサポートを実施しています。

デジタルツール展示・相談会の開催

2025年1月から2月にかけて、横浜市内で自治会向けのデジタルツール展示・相談会が開催される予定です。イベントは、保土ケ谷区、磯子区、都筑区の３つの場所で行われ、地域の自治会の方々に向けて各種デジタルツールが紹介されます。この取り組みは、地域活動の効率化を図る効果的な機会となるでしょう。

未来の自治会の姿

大東建託は、賃貸住宅の入居者と自治会とのつながりを強化し、地域の活性化に寄与することを目指しています。そのため、「My自治会」は、単なるツールではなく、地域のネットワークを拡大し、活用するためのカギとなるでしょう。また、自治会同士の横のつながりを醸成し、地域全体での結束を促進することが期待されています。

デジタル化の波が自治会にも広がる中、この新しい取り組みは多くの人々にとって興味深いものとなるでしょう。住民同士の協力と新たな技術の活用が融合することで、より良い地域社会の実現に向けた第一歩が踏み出されたのです。