岡山大学・横井副学長が国連年次会合で重要なメッセージを発信
2025年4月7日、スイス・ジュネーブにある国連本部パレ・デ・ナシオンで行われた「開発のための科学技術委員会(CSTD)」の第28回年次会合の開会式典で、岡山大学の横井篤文副学長がオープニングスピーチを行いました。この会合は、国連貿易開発会議(UNCTAD)が主催するもので、日本からは唯一代表として招かれました。
横井副学長は、SDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けた科学技術とイノベーションの重要性について語り、国連機関との協力を通じた大学の役割の意義を強調しました。特に、女性科学者の参加促進に関するプロジェクトの重要性や、女子学生たちのキャリアを支援する必要性が強調されました。
CSTD企画展示について
開会式典では、「Woman in STI」というテーマに沿った企画展示も行われ、各国が女性研究者を対象にした取り組みを発表しました。岡山大学の展示ブースでは、グローバルエンゲージメントセンターの原田美樹チーフオフィサーと津波優グローバル・アドミニストレーターが担当し、UNCTADとのプログラムを通じて途上国から受け入れた若手女性研究者の成果について紹介しました。この取り組みは、多くの参加者からの関心を集めました。
展示会場には、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部の石井良実公使も訪問。横井副学長のメッセージや国連との連携についての意見交換が行われ、今後の大学の活動に対する期待が高まっています。
メディア取材と地球社会へのメッセージ
会期中、横井副学長は国連メディアからの取材も受け、教育の重要性や社会変革の必要性について語りました。特に、持続可能な開発のための教育(ESD)を通じて、地域社会や地球全体の未来に対して共に変革を進めていくことが強調されました。このメッセージは、2025年10月にベトナムで開催される「第16回UNCTAD閣僚会議」で、195カ国に向けて発信される予定です。
今後の展望
岡山大学は、今後もUNCTADと連携を強化し、地域と世界の未来へ向けた人材育成に注力していく方針です。科学技術の発展と持続可能な開発に貢献する取り組みを推進し、国内外に向けてその成果を発信していく予定です。岡山大学のこれからの活動に、ぜひご期待ください。
国連貿易開発会議(UNCTAD)は、1964年に設立された国連機関で、貿易や開発、持続可能性に関する国際的な問題に取り組んでいます。岡山大学はその活動を通じて、新しい知の創造と国際的な協力のモデルの構築を目指しています。