子どもたちの視点が光るZINE『とことこ調査団』が発行
横浜市民ギャラリーあざみ野は、地域の子どもたちの創造力を育むために、さまざまな取り組みを行っています。その中の一つとして、今年も地域の学校と連携し、子どもたちが自身の視点で町を探査し、ZINEを制作するプロジェクトが進行しました。
“子ども・地域・カメラ・写真”のテーマで
このプロジェクトは、横浜に根付いた文化や地域の魅力を、次世代の子どもたちが学び、体験することを目的としています。これまでの活動を通じて、子どもたちが地域に対して興味を持ち、文化を理解するきっかけを提供しています。特に、写真を通じて地域を観察し、自分の目で見たことを表現する機会を与えることに意義があります。
山内小学校との連携
今回、横浜市立山内小学校の5年生4クラスを対象に、ギャラリーの職員が出張授業を行いました。授業では、子どもたちがデジタルカメラを使用して町の風景や出来事を撮影し、それに作品のタイトルをつけるという活動に取り組みました。これは単なる写真撮影だけでなく、地域を探る重要な体験です。
ZINE『とことこ調査団』の誕生
6月から7月にかけて行われた授業を経て、子どもたちが撮影した写真は一冊の小冊子、ZINE『とことこ調査団』としてまとめられました。このZINEは、地域の魅力を子どもたちの目線で探求した成果物であり、刊行にあたっては横浜市民ギャラリーあざみ野がサポートしました。
配布の詳細
ZINEはB5サイズ、全72ページのオールカラーで、部数には限りがあります。配布は11月25日から開始され、アートフォーラムあざみ野の1階エントランスで行われます。また、地域の書店や施設にも配布される予定です。配布期間中、山内小学校の児童たちが直接地域の施設や店舗を訪問し、ZINEを届ける姿も見られます。子どもたちにとって、この活動は自らの作品を通じて地域とつながる貴重な経験となるでしょう。
開館20周年と地域との関わり
横浜市民ギャラリーあざみ野は今年開館20周年を迎え、“日本における写真発祥の地の一つ”として、その役割を果たしています。横浜市に所蔵されているカメラや写真コレクションについての研究も行いながら、地域の子どもたちと共に育む活動を続けています。これにより、地域文化を次世代に引き継いでいくことを目指しています。
お問い合わせ
興味のある方は、横浜市民ギャラリーあざみ野までお気軽にお問い合わせください。
住所:〒225-0012 横浜市青葉区あざみ野南1-17-3 アートフォーラムあざみ野内
電話:045-910-5656
メール:
[email protected]
公式ウェブサイト:
artazamino.jp