日本サインデザイン賞銀賞受賞の背景
2023年、神奈川県藤沢市に本社を構えるsantas株式会社が手がけた、株式会社テクノフローワンの本社オフィスのサインデザインが「第59回日本サインデザイン賞」で銀賞を受賞しました。この賞は、日本で唯一のサインデザインを対象とする顕彰事業で、1966年から続いています。審査には347点が応募され、その中での受賞は特に名誉なことでしょう。
受賞したサインデザインの背景
テクノフローワンは、東洋ケミテックと東洋コーティングの統合を経て、2016年に設立されました。今回のオフィスリニューアルでは、これまでの機能を見直し、企業成長やイノベーションを促進するための空間作りが求められていました。santasは5つの柱と11のワークデザインアイデアをもとに、社員が自ら成長できる場を提供することを目指しました。
重要な5つの要素
1.
新しい習慣の促進:柔軟な働き方を促すサインや仕掛けを設置し、社員の行動変容をサポート。
2.
社員同士のつながり:サインの配置によって、部署を超えた交流を促進する。
3.
情報の活性化:活動内容を可視化する展示サインで、情報共有をスムーズに。
4.
社員の成長を促す仕掛け:学びや挑戦を励ますメッセージを散りばめる。
5.
特別感の演出:イベントやホスピタリティ空間において、非日常感を提供。
各階のサインデザインと特徴
オフィスの1階は、来訪者との交流を目的としたギャラリーゾーン。企業の歴史や製品を紹介するスペースがあります。4階には、部門間の連携を支えるコアゾーンが設けられ、ユニバーサルデザインに配慮したサインが各エリアを効果的に結びつけています。5階は社内イベント用の特別な空間で、ブランドカラーを使ったサインが印象的なホスピタリティ空間となっています。
美意識とウェルビーイングを反映したデザイン
テクノフローワンの価値観には「美意識」があり、サインデザインにもこれを反映。自然素材の利用や省エネルギー設計を取り入れ、企業社会への貢献を果たしています。また、社員のウェルビーイングを考慮した居心地の良い空間作りに努めています。
受賞の影響と今後の展望
この受賞に対して、santas株式会社の宮崎代表は、設計チームとともにクライアントのニーズと自社の技術を丁寧に組み込むことで実現した成果だとコメント。今後も「人-企業-社会の自然な共鳴」という理念を実現するために邁進していくとのことです。
まとめ
santas株式会社の受賞は、地域のデザインの質の向上や、サインデザインの重要性を再認識させるきっかけとなりました。テクノフローワンの本社オフィスで実現された新しい空間作りは、社員や地域の活性化に寄与していくことでしょう。今後の活動にも注目です。