岡山大学で第7回「微生物エクスプローラーズ」ミーティング開催
2025年11月3日、岡山大学にて「微生物エクスプローラーズ」の第7回ミーティングが行われました。このミーティングは、異分野融合と拠点形成を目指して結成された研究グループが主催したもので、テカンジャパン株式会社の支援を受けて、津島キャンパス内の共創イノベーションラボ(KIBINOVE)で開催されました。
 ミーティングの概要
この日は、昨年の第6回に続き、教員、URA、コーディネーターの計16名が参加。軽食を囲んだハイブリッド形式での意見交換が行われ、多様な観点から微生物研究の可能性が探求されました。特に、AIや高性能コンピューティング(HPC)の活用についての議論が盛り上がり、今後の連携についても期待が寄せられました。
開催の冒頭で、発起人代表の守屋央朗教授(環境生命自然科学学域・農)が挨拶を行い、続いて参加者たちによる講演が行われました。各講演では、以下の内容が発表されました:
- - 小野千由貴助教(特任):「ADOPT法による酵母培地の増殖を制限する律速因子の同定とビール醸造のための野生酵母探索」
 - - 永禮英明教授(工):「微細藻類を応用した廃水からの資源回収技術開発」
 - - 石川一也助教(薬):「植物におけるヘム鉄と病原細菌の関係」
 
各講演後には、質疑応答が活発に行われ、参加者の理解を深める貴重な時間となりました。
 自由討論の展開
ミーティングの終盤では、守屋教授が「エクスプローラーズから岡山大学の教育を考える」取り組みについて説明しました。異分野間の協力を深め、新たな研究の展開を促進するために、学内の既存拠点「光創ネクサス」や新たに発足中の「AI-HPCパートナーズ」、「イメージング・IMPACT(準備中)」との将来的な連携の可能性についても議論が交わされました。
また、テカンジャパン株式会社などのプレートリーダーの性能や活用方法についての知見も共有され、参加者同士での親睦を深める良い機会となりました。様々な意見やアイデアが交わされ、新しい共同研究や学問分野の創設へとつなげたいという強い思いが感じられました。
 次回の予定
次回の第8回ミーティングは、2025年12月1日13時30分より、長岡技術科学大学の先生方を迎えて行われる予定です。今後の活動にも引き続き注目が集まっています。岡山大学は地域中核・特色ある研究大学として、さらなる取り組みを進めていきますので、皆様のご期待を寄せください。
 「微生物エクスプローラーズ」の設立趣意
この取り組みの目的は、微生物研究に従事している学内の研究者同士の交流を促進し、新たな共同研究や学問分野の創設へとつなげることです。微生物をテーマにすることで、幅広い研究者が気軽に参加できる場の形成を目指しています。活動を通じて、共通する機器や手法の共有も図りながら、異分野交流から新たな研究成果を生み出すことを期待しています。今後、地域社会との連携も強化し、持続可能な研究基盤の構築を目指します。
岡山大学は、持続可能な開発目標(SDGs)を支援し、地域と地球の未来を共創するための活動に力を入れています。皆様のご期待とご支援を賜りますようお願い申し上げます。