日立製作所とシスコが築くセキュアなIT環境
日立製作所がシスコシステムズと協力し、画期的なIT環境の構築に乗り出しました。この度導入されるのは、シスコのクラウド型セキュリティサービスエッジ「Cisco Secure Access」です。これにより、エンドユーザーに安全かつ快適なアクセス環境を提供し、約28万人が利用する世界最大規模のセキュアIT環境が実現されるのです。
Cisco Secure Accessとは?
「Cisco Secure Access」は、さまざまな場所からクラウドサービス及びオンプレミスのアプリケーションにセキュアにアクセスするためのソリューションです。このサービスは、ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)をベースにしており、ZTNAに対応していないアプリケーションのためのVPN接続も可能です。これによって、ユーザーはシンプルで統一されたエンドユーザー体験を享受することができます。
IT管理者にとっても、セキュリティポリシーの適用がしやすくなり、通信状況の可視化により、より安全な環境の確保が期待できます。日立製作所は、このような機能が注目され、Secure Accessを導入する運びとなりました。
背景にあるニーズ
サイバー攻撃の増加に伴い、日立製作所はサイバーセキュリティの強化に早くから取り組んできました。これまでは地域ごとに異なるビジネスニーズに応じたサービスを導入していたため、セキュリティポリシーや運用の不統一が問題とされていました。しかし、クラウド対応の流れが加速する中で、どこからでも安全にクラウドサービスにアクセスすることが求められるようになりました。
日立製作所では、業務アプリケーションのアーキテクチャを刷新し、ユーザーが使いやすい形でアクセスできる環境を整える必要がありました。その一環として、シスコの先端的なネットワークおよびセキュリティソリューションが選ばれたのです。
シスコとの強力なパートナーシップ
シスコは、日立グループの重要なパートナーとして、これまでに多くのネットワークやセキュリティ製品を提供してきました。Secure Accessの導入にあたっては、プロフェッショナルサービスチームや開発部門など、グローバルな体制でサポートを行いました。また、優れたエンジニアリング力を持つ日立情報通信エンジニアリングもシスコのGold Partnerとして、導入に向けた技術的支援を行っています。
ハイブリッドワーク時代の支え
Secure Accessの導入によって、エンドユーザーはどこにいても安全にクラウドサービスを利用できるようになります。これにより、従来のオンプレミス環境に依存することなく、シームレスに業務を行えます。この柔軟なアクセス手段は、業務の生産性向上にも寄与することでしょう。
さらに、日立製作所はデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する「DXプラチナ企業」に選定されています。このセキュアなIT環境を通じて、さらなるDX活用の加速が期待されます。
今後の展望
シスコと日立情報通信エンジニアリングは、日立グループにおけるSecure Accessの導入と運用定着を引き続き支援していく方針です。この取り組みは、国内外のお客様へのセキュリティ及びネットワーク環境の提供にも活かされ、新たなビジネスの発展へと寄与していくことでしょう。
終わりに
新しいセキュリティ環境の導入は、企業のIT戦略において欠かせない要素です。日立製作所が採用した「Cisco Secure Access」は、その一助となることでしょう。今後もIT環境のセキュリティ向上に注力していく日立製作所の取り組みに期待が寄せられます。