ミツトヨが新たに販売するCRYSTA-Apex V PLUSシリーズ
株式会社ミツトヨ(本社:川崎市高津区、代表取締役社長:沼田 恵明)は、精密測定の分野で幅広く使用されている三次元測定機CRYSTA-Apex V PLUS(クリスタ エイペックス ブイ プラス)シリーズの販売を開始しました。この新たなシリーズは、従来のCRYSTA-Apex V500, 700, 900シリーズをリニューアルしたもので、様々な環境での測定ニーズに応える性能を備えています。
最新技術による高精度な測定
CRYSTA-Apex V PLUSシリーズの最大の特長は、精度保証温度範囲を従来の16~26 ℃から15~30 ℃へと拡大した点です。これにより、温度変化の激しい環境でも安定した測定が可能となります。この温度帯での測定は、特に外気温が高くなる夏場でも、つねに信頼性の高い結果を提供できることを意味します。
さらに、ミツトヨの三次元測定機は「リアルタイム温度補正」機能を搭載しており、測定物の温度変化に応じてリアルタイムで補正を行います。これにより、測定原点と伸縮する原点を個別に設定することができ、より精度の高い測定結果を実現します。こうした高度な機能を備えたCRYSTA-Apex V PLUSは、ニアライン測定の需要にも対応できるように設計されています。
環境への配慮とランニングコストの削減
最近の企業では、環境への配慮が求められる中、エア低減機能の標準搭載も大きなアドバンテージです。待機時のエア供給を一時的に停止することで、無駄なエア消費を抑制し、稼働中の消費電力とその環境負荷を大幅に低減します。これにより、設備を導入する企業にとって長期的なランニングコストの削減が期待できます。
幅広い仕様に対応
CRYSTA-Apex V PLUSシリーズは、さまざまな測定範囲に対応しているため、製造業や精密機械産業など、幅広い分野で活用されることが見込まれています。具体的に言うと、500シリーズでは500x400x400 mmから500x700x400 mmの測定範囲があり、最大許容長さ測定誤差は気温によって変わりますが、最も厳しい条件では1.8+6.5L/1000 μmの精度を維持します。また、700シリーズ及び900シリーズでは、さらに大きな測定範囲を提供しており、700x700x600 mmから900x2000x800 mmまで拡大しています。
CRYSTA-Apex V PLUSを体験しよう
新たなCRYSTA-Apex V PLUSシリーズは、業界の最新技術と環境課題への配慮に応じた頼もしいパートナーとなることでしょう。ミツトヨは今後も進化するものづくりの未来に貢献するため、精密測定技術の提供を続けていきます。このシリーズの性能をぜひ実際に体感してみてください。測定に関する新しい可能性が広がること間違いなしです。